驚愕!!超常怪奇事件FILE |
「ムー」といえば超常現象やオカルトをテーマにした日本国内の雑誌の中では代表格といえる存在であるが、毎回怪しく胡散臭い記事が多いながら(オウム真理教の記事とかもあった)、創刊から20年近く続いているというのがある意味凄い。
この本はその「ムー」編集部が監修した様々な超常ジャンルにわたる6つの話→「エイリアンによる地球人誘拐事件」、「生まれ変わりの秘密」、「スフィンクスはアトランティスの遺産か?」「恐怖!人体自然発火事件」、「月は宇宙船だった!?」、「謎の生物 河童」を収録している。
エイリアンによる誘拐事件はよくテレビで見た感じの話で目新しさはなかったが、生まれ変わりの話は最近のダライ・ラマの話なんかも載っててちょっとタイムリー。
でも本当にあんなやり方でダライ・ラマの転生した人物を探していて、それが事実だとしたら不思議な感じがするが、自ら高僧の生まれ変わりだと言ったサイババの話は怪しいが・・・
スフィンクスとアトランティス文明の話ではスフィンクスに1万年以上前の洪水の跡があったり、エジプト文明による建造物という定説から外れる説が展開されているのは面白いが、実際こういう考古学や歴史というのは新たな発見によって変わっていくものだし、そのうちアトランティス文明についても存在が解明されるかもしれない。
人体発火事件は本当に謎だらけの話であるが、ある条件が揃う事によって人間がロウソクのように燃えてしまうという可能性は怖い・・・・
そしてこの本の中で何より奇抜で面白い話だったのが、月は宇宙船という説。
遠くの宇宙から旅してきたために、その進行方向であった月のある角度だけ多くのクレーターが残っているとか、月の地表の層の下にはさらに強靭な層と操縦室があり中に宇宙人がいるというのだが、彼らはその月の重力を利用して地球に生命を生み出し、何かの実験場として地球を観察してるとか、とんでもない説が展開されていたのが面白かった。
最後の話は日本の有名な妖怪のひとつである河童についてだったが、よく言われているエイリアン説をはじめ恐竜が人間のように進化した場合を仮定したダイノソアロイドの姿が河童に似てるとかといった説が展開されていたが、河童の足跡とよばれるものの目撃情報に関しては、漫画に描かれている状況とか特徴を考えると私的にはただの粘菌のような気がして全然河童とは関係がないと思う。
まあ自然現象で有り得そうな事でもミステリアスな現象は多いし、逆に全く解明出来ないミステリーな現象もまだまだいっぱいあるので、事実はどうあれそこから生まれる様々な奇説や推測を楽しんで新たに自分なりの想像を広げていくのも私のような幻想的な世界を描く人間にとっては楽しいエンターティメントのジャンルである。