不思議ナックルズ vol.13 |
以前同じ雑誌のvol.12を紹介したが今回は世田谷一家4人殺害事件のレポートをはじめ、政界にも深く関わった占い師藤田小女姫の死の真相、テレビの心霊番組で有名だった宜保愛子に対するイギリスの研究所が行なった検証実験、オウム真理教の麻原彰晃やドクター中松、窪塚洋介、江原啓之など不可解な部分を持つ「怪人物」に対する検証、テレビのトーク番組をきっかけに広がった「小さいおっさん」伝説についての話や珍名の呪いなど今回も興味深い記事がいっぱいである。
特にノストラダムスをはじめ最近のジュセリーノなどの「予言」のブームが実はそういうオカルト的なものに国民の目を向けさせ何らかの国家的陰謀の真相を隠したり、世間の不安を煽る実験として作られたプロパガンダのひとつなのではないかという説が話の展開として独特で面白かった。
それから東北地方の民間信仰として残る「おしらさま」をめぐる殺人事件の話は何か見えざる存在の力を感じずにはいられない怖さがあるし、「騒音おばさん」事件のその後のレポートや洗脳や催眠術によって殺人者を作る事が可能だという話、都内某所にあるという「悪魔の館」、心霊スポットでフザけた連中に起こった「首なし地蔵の怨念」など盛り沢山な怪奇話満載でこういうもの好きにはかなり楽しめる内容になっていたと思う。
それからこの雑誌の楽しみのひとつである七戸優さんが描く今回の表紙絵はシャツを開いた少年の身体が歯車だらけの機械になっているという感じで、少年の表情といい、前回の不気味な人形よりさらにホラーっぽい感じ♪
この雑誌はかなり気に入ってるのでバックナンバーも欲しいのだが、出版元では既に売り切れらしく地道に古本で探していくしかなさそう。