花房観音の御開帳シネマ#1 「平野勝之監督『わくわく不倫講座 楽しい不倫のススメ』の巻」レポート |
花房観音の御開帳シネマ#1 「平野勝之監督『わくわく不倫講座 楽しい不倫のススメ』の巻」
2012年11月11日(日) 19:00~21:30
京都在住のバスガイド&団鬼六賞作家・花房観音が、「人生を変えた映像作品」をご紹介します。
まずは昨年、前代未聞の衝撃ドキュメンタリー映画「監督失格」で話題をさらった平野勝之監督のAV時代に自身の不倫を撮った傑作「わくわく不倫講座 楽しい不倫のススメ」を上映&平野勝之監督御自身をお招きして、トークいたします。
<トークショー出演者> 花房観音(作家)/ 平野勝之(映画監督)
<会場> Theater Seven シアターセブン BOXⅠ
詳細ページ→http://www.theater-seven.com/2012/b1_121111.html
花房さんとは文学バー・リズールで行われた怪談社ライブで初めてお会いしたのですが、その後も怪談イベントで何かとお会いしたり、今年9月に「ふるさと怪談 大阪」に出演されたのを拝見したりという感じだったのですが、今回メインのイベントを初めて拝見できるとの事で一体どういう内容なのか、花房さんが何を語るのかよくわからないながら見に来たのでした(笑)
まずは平野勝之監督の映画作品「「わくわく不倫講座」上映だったのですが、この映画がとんでもない内容でビックリ!!!!
「わくわく不倫講座」(解説)
「おもしろい作品のためなら、なんでもやる」
平野勝之は、「面白い作品のため」に周りの人間と、家族までも巻き込む。
「アンチSEXフレンド募集ビデオ」では、浜松の両親の元に「婚約者を連れて帰る」と伝え、AV女優と共に故郷に向かう。
二人を迎えた自分の両親に平野は、「実は彼女は婚約者じゃなくてセックスフレンドです!」と紹介する。
平野の当初の意図とすれば驚き怒る両親の姿を撮りたかったらしいが、平野の両親は穏やかにそれを受け入れてしまうのである。
上記の件により、平野は本当の自分の婚約者を両親に紹介せざるを得なくなり、結婚する。
今回上映される「わくわく不倫講座」は、この平野の結婚パーティの場面から始まる。
実は上記の「ニセ婚約者」役のAV女優・志方まみと平野はその後、ビデオがきっかけで本当に恋愛関係に陥ってしまった。
「わくわく不倫講座」は、この平野の新婚生活と同時進行ではじまった不倫を描こうとするのだが、思いがけず志方まみが姿を消してしまう――
――現実から生まれた虚構が誰も予想つかない物語を生み出した!
(シアターセブンのイベント解説ページより)
前半は暴走気味の監督のプライベートをネタにしたドキュメンタリーとして進むながら、中盤、この不倫の相手であるAV女優「志方まみ」が一体どういう人間なのかという周囲のサイコティックやミステリアスさも感じる証言も踏まえての「人間・志方まみ」についてのヒューマンドキュメンタリーっぽくなったと思いきや、第2部に移ってから「????あれ?何かオカシイ???」と感じてくるようなフェイクドキュメンタリーを見ているような展開になり、終盤に至っては完全にフィクションというか大暴走な悪ふざけが爆笑で、爆笑ながらゾンビ映画やキャビンフィーバーのようなホラー要素もあったり、「一体何なんだ!」と見ていて何が真実でフィクションか混乱してくるような面白さを持つ映画でした◎
基本アダルト作品ながらここまで実験的で挑戦的でカルトな面白さを持つ映画があるというのも驚きでしたし、平野監督の自分の人生をここまでネタにするというキチガイぶりも最高でした☆
そして共演者として出演していた、最近では「電人ザボーガー」の監督でも知られる井口昇さんの怪演も見どころです☆
映画上映後、花房さんと平野監督のトークがあったのですが、花房さんがどういう経緯で平野監督作品に興味を持ったか、平野作品に対する想い、平野さん自身の解説などお2人とも凄い話が面白くて大満足でした☆
こういう今まで知らなかった面白さのある映画を知れたりで、花房さんには今後も是非ともこのイベントを続けて頂きたいです☆
ご興味ありましたら「わくわく不倫講座」も是非ご覧下さい☆
http://www.vandr.net/detail.php?no=V213040
パッケージはいかにもAVというか刺激的ですが内容は前述の通り、物凄い暴走気味で奇妙な怪作です(笑)