2006年 11月 02日
トリスタンとイゾルデ |
ケルトに端を発する伝説だといわれるイングランドの騎士であるトリスタンと敵であるアイルランドの姫イゾルデの禁じられた愛の物語を元にした映画「トリスタンとイゾルデ」を見た。
ローマ帝国崩壊後のイングランドは荒廃し、アイルランドの権力下に置かれる中でイングランドのいくつかの国が同盟し、アイルランドに戦いを挑もうとしていたが、アイルランドに攻撃され領主アラゴンの息子だったトリスタンも父母を殺されるが、有力国であるマーク候に命を救われ、育てられる事になる。
そしてマーク候の国が再建される中、再び攻撃したアイルランドを成長したトリスタンが倒すものの、彼自身も死ぬ事になり葬送の儀式で海に流されるが、実はまだ生きており流れ着いたアイルランドで姫であるイゾルデに救われ、愛し合う事になるが・・・・・といった物語。
伝説を元にこれまでトマやシュトラースブルク、ワーグナー、サトクリフなどが媚薬のモチーフやアーサー王伝説などのような様々なストーリーを展開してきたし、私もそういう多少幻想的要素のある物語を想像していたが、そういうファンタジックなのとは違って、どっちかというと歴史を背景にして人間ドラマや恋愛に重点を置いた感じの映画だった気がした。
アーサー王伝説とはシンクロしてないながらも、時代背景的には前にクライヴ・オーウェン主演で映画化された歴史的解釈の中での「キング・アーサー」と同時代であるし、雰囲気的にも似たイメージ。
私はあんまり「不倫ネタ」のような話は好きではないが、この物語のように婚姻が戦争の道具とされるような世界状況や階級社会の中でそうならざるを得なかった悲しさや皮肉さがよく感じられるし、そういう面では納得のいく内容だったし、「悲恋モノ」としてよく出来たストーリーだと思う。
また恋愛ドラマの部分とは別に、戦争の駆け引きや裏切り、嫉妬と愛憎の人間ドラマや史劇サスペンス、アクションとしてもわりと面白く見れた。
キャラクター的にはマーク候は一見身内に不倫されて気付かないようなおめでたい人物ともいえるが、彼の生き様とか不倫を知ってからの決断など男として一番格好良いキャラクターだったようにも思う。
ただ、主人公トリスタン役を「スパイダーマン」シリーズでスパイダーマンの親友でありながら父親が敵である「グリーン・ゴブリン」になってしまったために仕方なくスパイダーマンに倒され、それを恨み、復讐を企てる息子役をやっていたジェームズ・フランコがやっているのだが、「スパイダーマン」でのイメージが強いせいか何か悪どい事企んでそうに見えたり、顔のイメージ的にもちょっとトリスタンと合わないような気がして少し違和感があった気もした。
この主役で伝説から色んなアレンジしてるなら、いっその事トリスタンが愛の為にマーク候を殺して国を奪うような、完全に悪に堕とすような展開も面白かったかも?
ローマ帝国崩壊後のイングランドは荒廃し、アイルランドの権力下に置かれる中でイングランドのいくつかの国が同盟し、アイルランドに戦いを挑もうとしていたが、アイルランドに攻撃され領主アラゴンの息子だったトリスタンも父母を殺されるが、有力国であるマーク候に命を救われ、育てられる事になる。
そしてマーク候の国が再建される中、再び攻撃したアイルランドを成長したトリスタンが倒すものの、彼自身も死ぬ事になり葬送の儀式で海に流されるが、実はまだ生きており流れ着いたアイルランドで姫であるイゾルデに救われ、愛し合う事になるが・・・・・といった物語。
伝説を元にこれまでトマやシュトラースブルク、ワーグナー、サトクリフなどが媚薬のモチーフやアーサー王伝説などのような様々なストーリーを展開してきたし、私もそういう多少幻想的要素のある物語を想像していたが、そういうファンタジックなのとは違って、どっちかというと歴史を背景にして人間ドラマや恋愛に重点を置いた感じの映画だった気がした。
アーサー王伝説とはシンクロしてないながらも、時代背景的には前にクライヴ・オーウェン主演で映画化された歴史的解釈の中での「キング・アーサー」と同時代であるし、雰囲気的にも似たイメージ。
私はあんまり「不倫ネタ」のような話は好きではないが、この物語のように婚姻が戦争の道具とされるような世界状況や階級社会の中でそうならざるを得なかった悲しさや皮肉さがよく感じられるし、そういう面では納得のいく内容だったし、「悲恋モノ」としてよく出来たストーリーだと思う。
また恋愛ドラマの部分とは別に、戦争の駆け引きや裏切り、嫉妬と愛憎の人間ドラマや史劇サスペンス、アクションとしてもわりと面白く見れた。
キャラクター的にはマーク候は一見身内に不倫されて気付かないようなおめでたい人物ともいえるが、彼の生き様とか不倫を知ってからの決断など男として一番格好良いキャラクターだったようにも思う。
ただ、主人公トリスタン役を「スパイダーマン」シリーズでスパイダーマンの親友でありながら父親が敵である「グリーン・ゴブリン」になってしまったために仕方なくスパイダーマンに倒され、それを恨み、復讐を企てる息子役をやっていたジェームズ・フランコがやっているのだが、「スパイダーマン」でのイメージが強いせいか何か悪どい事企んでそうに見えたり、顔のイメージ的にもちょっとトリスタンと合わないような気がして少し違和感があった気もした。
この主役で伝説から色んなアレンジしてるなら、いっその事トリスタンが愛の為にマーク候を殺して国を奪うような、完全に悪に堕とすような展開も面白かったかも?

by lucifuge
| 2006-11-02 20:37
| 映画/洋画