2006年 11月 09日
ドン・ジュアン |
モリエールの原作を「シラノ・ド・ベルジュラック」のジャック・ウェベール監督が自ら監督 、脚本、主演した文芸映画「ドン・ジュアン」を見た。
身分の高い貴族でありながら堕落した放蕩生活を続ける男ドン・ジュアンは修道院から連れ出して妻にした女を飽きたと捨て、新たな恋を求めて夫付きの女性を狙って船出するが、遭難し助けられた村でまたしても二人の女性に結婚を約束したりと誘惑をし、また戻ると嘘をついて村を去っていったりと悪行を続ける中、捨てた妻の兄弟たちが妹の屈辱を晴らすとジュアンを狙っていたが・・・・といった物語。
とにかく見ていてジュアンという人物が人間として男性として最低なのであんまり感情移入出来ないし、「悪」の美学を描くにしても「悪」の趣向が女性を小手先の嘘でダマしたり、借金の話を切り出せないようにうまく言い逃れたりとレベルが低くてセコイ感じなので、「悪」ゆえの背徳のロマンなんかは全く味わえなかった。
大体無理に修道院から連れ出して妻にした女性を飽きたと捨てたくせに、その女性が「あなたを忘れてまた修道女として生きます」と言った途端、また未練を持ったりと勝手過ぎだし、あんな老けたゴッツイ小太りのオッサンが歯が浮くような稚拙な台詞で何で簡単に惚れられるのか描写に説得力がない気がする。
目の前で二人の女に結婚する約束をしながらもう一方には「もう一人の女は婚約したと思い込んでるだけ」とそれぞれに言ったりして二股をかけるシーンなどバレるだろ〜ってツッコミたくなるし、決闘のシーンなんかもあるがアクションが全く迫力もなくヒドイ出来でなれ合いの学芸会のようだった。
ジュアンに仕えながらも悪行に納得がいかなく、信心深いながらジュアンを改心させようとしながらもうまくいかないので陰で悪口ばかり言ってる従者のキャラクターは面白かったけど。
ストーリー展開としては男として下らん事をひたすらやっていくだけのような中身のない感じでジュアンの最後も「え、それで終わり?」といった感じであっけなさ過ぎ!
ジュアンの妻役にエマニュエル・ベアール、村のたぶらかされる娘のうちの一人にペネロペ・クルスと結構良い女優陣を使ってるものの、役柄としてさほど重要でもなくあまり演技として印象に残るシーンもないし、「シラノ・ド・ベルジュラック」は好きな作品だったのでその監督が自ら三役をしての力の入れ様だからと期待したが全くダメダメなバカ映画だった。
監督は何でわざわざ自分で主演してまでこれを撮りたかったのかよくわからないし、伝説的プレイボーイを演じてみたかっただけの自己満足作品?
バカ映画なりにある意味面白いかもしれないが・・・。
身分の高い貴族でありながら堕落した放蕩生活を続ける男ドン・ジュアンは修道院から連れ出して妻にした女を飽きたと捨て、新たな恋を求めて夫付きの女性を狙って船出するが、遭難し助けられた村でまたしても二人の女性に結婚を約束したりと誘惑をし、また戻ると嘘をついて村を去っていったりと悪行を続ける中、捨てた妻の兄弟たちが妹の屈辱を晴らすとジュアンを狙っていたが・・・・といった物語。
とにかく見ていてジュアンという人物が人間として男性として最低なのであんまり感情移入出来ないし、「悪」の美学を描くにしても「悪」の趣向が女性を小手先の嘘でダマしたり、借金の話を切り出せないようにうまく言い逃れたりとレベルが低くてセコイ感じなので、「悪」ゆえの背徳のロマンなんかは全く味わえなかった。
大体無理に修道院から連れ出して妻にした女性を飽きたと捨てたくせに、その女性が「あなたを忘れてまた修道女として生きます」と言った途端、また未練を持ったりと勝手過ぎだし、あんな老けたゴッツイ小太りのオッサンが歯が浮くような稚拙な台詞で何で簡単に惚れられるのか描写に説得力がない気がする。
目の前で二人の女に結婚する約束をしながらもう一方には「もう一人の女は婚約したと思い込んでるだけ」とそれぞれに言ったりして二股をかけるシーンなどバレるだろ〜ってツッコミたくなるし、決闘のシーンなんかもあるがアクションが全く迫力もなくヒドイ出来でなれ合いの学芸会のようだった。
ジュアンに仕えながらも悪行に納得がいかなく、信心深いながらジュアンを改心させようとしながらもうまくいかないので陰で悪口ばかり言ってる従者のキャラクターは面白かったけど。
ストーリー展開としては男として下らん事をひたすらやっていくだけのような中身のない感じでジュアンの最後も「え、それで終わり?」といった感じであっけなさ過ぎ!
ジュアンの妻役にエマニュエル・ベアール、村のたぶらかされる娘のうちの一人にペネロペ・クルスと結構良い女優陣を使ってるものの、役柄としてさほど重要でもなくあまり演技として印象に残るシーンもないし、「シラノ・ド・ベルジュラック」は好きな作品だったのでその監督が自ら三役をしての力の入れ様だからと期待したが全くダメダメなバカ映画だった。
監督は何でわざわざ自分で主演してまでこれを撮りたかったのかよくわからないし、伝説的プレイボーイを演じてみたかっただけの自己満足作品?
バカ映画なりにある意味面白いかもしれないが・・・。
by lucifuge
| 2006-11-09 20:00
| 映画/洋画