喰いタン スペシャルin香港

9月末に放送された東山紀之主演のスペシャルドラマ「喰いタン スペシャルin香港」を録画しておいたのを見た。
「ミスター味っ子」や「将太の寿司」などグルメ漫画で知られる寺沢大介の「喰いタン」を原作とした実写ドラマのスペシャル版である。
「喰いタン」とは普段はとぼけたキャラクターながら、食べ物に関してはその驚異的な味覚と知識を活用し、事件を解決に導くといった一風変わった探偵である。
今回のストーリーとしては香港を舞台に主要登場人物の一人である金田少年の父親が殺人現場にあった少年とお揃いのストラップから事件に関与しているのではないかと思われ・・・・といった内容でスペシャル版といってもさほど大したものでもなく、レギュラーのキャラクター＋新たな香港のキャストを交えながら様々な食とドタバタ劇が展開されるが、連続ドラマの頃と同じようなグダグダしたノリだしちょっと物足りない感じ。
それから香港が舞台だからって後半急にアクションシーンがブルース・リーの「燃えよドラゴン」や「死亡遊戯」と全く同じシーンをとってつけたような東山のゆるいアクションで再現って・・・ストーリー中それをやる必要性も全くなく、バカ臭い意味わからん演出には呆れた。
寺沢大介の漫画は好きで結構読んだりしているが「将太の寿司」の時にしてもいつもながらドラマ化すると出来が悪い！
それにラスト、すべての話が終わってから、これもとってつけたようにKATOONの亀梨演じる次の連続ドラマの主人公と喰いタンが会って「君、いい恋すると思うよ」とか言い出すし・・・ドラマとして何か凄いバラバラした悲惨な出来のスペシャル版だった。
日テレのドラマは以前にも金田一少年がラスト次に放送の「銀狼怪奇ファイル」の主人公と会って話をするってパターンもあったり、ある意味伝統的パターンなのだろうが金田一と銀狼の場合は同じ雰囲気のミステリーものだし、キャラクターとして出ていても大して違和感なかったが、バカな内容の喰いタンと次の真面目っぽい恋愛ドラマでは全然雰囲気合わないし無理矢理感が強く残る感じ。
まあこんなにおかしい所だらけのバカドラマもそうはないので「別の意味」で面白いかもしれないが（笑）
でもまた第2シーズン放送するようで本当に人気あるんだろうか・・・？
このひどいクオリティーのまま最近よくある「連続ドラマ→スペシャルドラマ→映画」の流れで劇場版なんかが作られたらビックリするけど。