ソウ3

2004年に第1作が作られた閉鎖空間を舞台に残虐なゲームが展開されるスリラー「ソウ」シリーズの第3作「ソウ3」を見た。
ゲームを仕掛けるのは重病で死期が近いジグソーという男で、何らかの罪がある人間を閉じ込め、その残虐な仕掛けが解けなければ死が待つというゲームをさせる。
今回のストーリーとしては交通事故で息子を失った男ジェフに飲酒運転で息子を死に追いやりながら軽い罪で済んだ男、男の罪を軽くした判事、事故を目撃しながら黙っていた女に対してある選択を迫るゲームを中心として病状が悪化したジグソーを治療する為に拉致された女医リンや2から重要な役となった、かってジグソーにゲームを仕掛けられたアマンダなどの関係を中心に展開されていく。
このシリーズならではの残虐で恐ろしいゲームの仕掛けとなる道具も見どころであるが、とにかく痛そう！
状況的に吐きそうな悲惨なのもあったりで、よく工夫され考えられているのも面白い。
1では驚愕のラストに驚かされ衝撃を受けたが、2ではオチが読めてしまって少し物足りなかったので3はストーリー展開としてどうなるのかと思っていたが、実によく考えられていて面白かった☆
4を作るという話もきいているがあのラストからどう続きを作るのか難しそうであるが・・・また予想をくつがえす展開を期待したい。
ジグソーは死を招くゲームを仕掛けるだけで、けっして殺しをしないという異色の天才型キャラクターであるが、最近流行りの「vs」モノのパターンとして可能なら「殺し」が嫌いなジグソーと殺人鬼界の天才であるレクター博士の対決なんかも番外編という感じで見てみたい気もする。
まあ制作会社も違うし、著作権の問題とかで無理そうだが・・・。
映画の出来としてはかなり良く、今年見たサスペンス系の映画では「氷の微笑2」と同じかそれ以上くらい気に入った作品だった。
残酷なのが苦手な人にはお薦めできないけど。