2006年 11月 28日
デスノート 後編 The Last Name |
6月に公開された「デスノート 前編」に続く「デスノート 後編 The Last Name」を見た。
名前を書かれた人間は死ぬという死神のノート「デスノート」。
ふとしたきっかけからそれを手にした大学生、夜神月は犯罪のない世界を作ろうと犯罪者の名前をノートに書き続け、多くの犯罪者が死んでいく。
社会もその存在を犯罪者に罰を与える神「キラ」として認識し始める中、いくつもの難事件を解決してきたLという男が事件に挑んでくる・・・といったストーリーだったが、後編は前編よりさらに盛り上がった展開で面白かった。
第2のキラとして新たに死神からノートを手にしたミサを交えてキラとLの頭脳戦も見どころだし、さらに新たに登場した「キラ事件」の報道をしてきた女性キャスターの存在が意外な展開に進んだりでどんどんストーリーにひきこまれる。
おそらくタイゾー議員がモデルであろう事件に関して不用意な発言をして問題になる議員なんかの描写は笑えるし、前作から出ている死神リュークの他に新たに登場した死神レムの描写など人間以上に人間的で、むしろこの映画に登場する人間たち、事件を利用しようとするメディアや政治家の思惑などの方が見ていて非人間的に感じてくる様子も皮肉っぽくて良かった。
リュークの声を中村獅童が演じているが、レムの声をピーターが演じているっていうキャスティングも面白い!
キャスティングに関してはミサに殺されるコメンテーター役をお笑い芸人、板尾創路が演じてたり、同じく芸人のライセンスとか脇役の面でも色々出てるのも楽しめた。
また本当の正義とは何かと考えさせる重いテーマの作品でもあり、一般的には月の父、夜神総一郎の持つ正義の考え方が一番まとものように思えるし、そうあるべきであるが、実際現実にはヒドイ事をやるだけやって何とも思ってないような死ぬべき犯罪者も多いような気もするし、法律を逆手にとって悪事を働く輩も多かったり、正義は綺麗事だけで片付けられないとも思う。
もし時代が、戦時中で軍関係者にノートが渡ればまた違った使い方をされるだろうし、使う者が連続殺人鬼やテロリストみたいな凶悪犯罪者だった場合はどうなるのか考えるとまた別のストーリーが考えられそう。
まあ連続殺人鬼の場合、生で殺戮の感触を楽しむのが好きだろうし、ああいう間接的な殺し方ではいくら大量に証拠無しに殺せても面白くないかもしれないが。
テーマ的に罪のある者を残虐なゲームに仕掛ける「ソウ」シリーズに通ずるものも感じたし、最近はそういう何かマイナスのものに対してまっとうな方法で挑んでも対処出来なくなってしまっている世界が創作の世界にも反映しているのかもしれない。
マイナスの力をさらなるマイナスの力によって制するダークヒーローが世間には望まれているのかも?

名前を書かれた人間は死ぬという死神のノート「デスノート」。
ふとしたきっかけからそれを手にした大学生、夜神月は犯罪のない世界を作ろうと犯罪者の名前をノートに書き続け、多くの犯罪者が死んでいく。
社会もその存在を犯罪者に罰を与える神「キラ」として認識し始める中、いくつもの難事件を解決してきたLという男が事件に挑んでくる・・・といったストーリーだったが、後編は前編よりさらに盛り上がった展開で面白かった。
第2のキラとして新たに死神からノートを手にしたミサを交えてキラとLの頭脳戦も見どころだし、さらに新たに登場した「キラ事件」の報道をしてきた女性キャスターの存在が意外な展開に進んだりでどんどんストーリーにひきこまれる。
おそらくタイゾー議員がモデルであろう事件に関して不用意な発言をして問題になる議員なんかの描写は笑えるし、前作から出ている死神リュークの他に新たに登場した死神レムの描写など人間以上に人間的で、むしろこの映画に登場する人間たち、事件を利用しようとするメディアや政治家の思惑などの方が見ていて非人間的に感じてくる様子も皮肉っぽくて良かった。
リュークの声を中村獅童が演じているが、レムの声をピーターが演じているっていうキャスティングも面白い!
キャスティングに関してはミサに殺されるコメンテーター役をお笑い芸人、板尾創路が演じてたり、同じく芸人のライセンスとか脇役の面でも色々出てるのも楽しめた。
また本当の正義とは何かと考えさせる重いテーマの作品でもあり、一般的には月の父、夜神総一郎の持つ正義の考え方が一番まとものように思えるし、そうあるべきであるが、実際現実にはヒドイ事をやるだけやって何とも思ってないような死ぬべき犯罪者も多いような気もするし、法律を逆手にとって悪事を働く輩も多かったり、正義は綺麗事だけで片付けられないとも思う。
もし時代が、戦時中で軍関係者にノートが渡ればまた違った使い方をされるだろうし、使う者が連続殺人鬼やテロリストみたいな凶悪犯罪者だった場合はどうなるのか考えるとまた別のストーリーが考えられそう。
まあ連続殺人鬼の場合、生で殺戮の感触を楽しむのが好きだろうし、ああいう間接的な殺し方ではいくら大量に証拠無しに殺せても面白くないかもしれないが。
テーマ的に罪のある者を残虐なゲームに仕掛ける「ソウ」シリーズに通ずるものも感じたし、最近はそういう何かマイナスのものに対してまっとうな方法で挑んでも対処出来なくなってしまっている世界が創作の世界にも反映しているのかもしれない。
マイナスの力をさらなるマイナスの力によって制するダークヒーローが世間には望まれているのかも?

by lucifuge
| 2006-11-28 20:07
| 映画/邦画