2006年 12月 04日
トゥモロー・ワールド |
人類に子供が誕生しなくなって18年の歳月が経過した2027年の近未来を舞台にした映画「トゥモロー・ワールド」を見た。
世界規模でテロや内戦が起こり、崩壊してしまった世界でイギリスだけが強力な軍事政権によって移民排除や反体制勢力を押さえ付け、何とか国としての形を保っていた中、主人公でエネルギー省官僚のセオはかっての妻で反政府組織のリーダーであるジュリアンに拉致され、ある少女の通行証を入手する事を依頼されるが、成りゆきからその少女をヒューマン・プロジェクトという新しい社会を作る為に活動している世界組織に届けるという事までやる事になり、セオの運命は危険の中、少女と共に人類の未来がかかった展開をしていく事になるが・・・といったストーリー。
少女に隠された謎や様々な武装組織の陰謀などサスペンスとしても面白かったしこの登場人物がここでこんな事になるのか!という意外性も楽しめた。
SFとしてもよくある近未来SF映画のような空飛ぶ車やハイテクな地下都市などが出てくる世界ではなく、今から近い実感のある未来として描かれているので、今の社会と大差無いながら現実社会の暗部をさらにつきつめたような差別と貧困にまみれた悲惨で過酷な崩解した世界を見事に描いていて結構インパクトがあった。
また、テロリストの襲撃や軍の爆撃など戦闘シーンも凄くリアルで臨場感があり恐いくらいだったし、失われた世界の中で最後の希望の為に命をかける人間ドラマとしても見ごたえがあったと思う。
この作品を撮ったアルフォンソ・キュアソン監督は「ハリ−・ポッタ−」シリーズの第3作「アズカバンの囚人」を撮った事でも知られているが、正直あんまりこの第3作は物足りない感じだったし、この監督の持つ世界とも噛み合ってなかった気もするので「ハリ−・ポッタ−」シリーズとしてはそんなに好きではない作品なのだが、今回のような退廃的な近未来世界を描いたような作品では凄く彼の感性が活かされている感じで良かったと思う。
世界規模でテロや内戦が起こり、崩壊してしまった世界でイギリスだけが強力な軍事政権によって移民排除や反体制勢力を押さえ付け、何とか国としての形を保っていた中、主人公でエネルギー省官僚のセオはかっての妻で反政府組織のリーダーであるジュリアンに拉致され、ある少女の通行証を入手する事を依頼されるが、成りゆきからその少女をヒューマン・プロジェクトという新しい社会を作る為に活動している世界組織に届けるという事までやる事になり、セオの運命は危険の中、少女と共に人類の未来がかかった展開をしていく事になるが・・・といったストーリー。
少女に隠された謎や様々な武装組織の陰謀などサスペンスとしても面白かったしこの登場人物がここでこんな事になるのか!という意外性も楽しめた。
SFとしてもよくある近未来SF映画のような空飛ぶ車やハイテクな地下都市などが出てくる世界ではなく、今から近い実感のある未来として描かれているので、今の社会と大差無いながら現実社会の暗部をさらにつきつめたような差別と貧困にまみれた悲惨で過酷な崩解した世界を見事に描いていて結構インパクトがあった。
また、テロリストの襲撃や軍の爆撃など戦闘シーンも凄くリアルで臨場感があり恐いくらいだったし、失われた世界の中で最後の希望の為に命をかける人間ドラマとしても見ごたえがあったと思う。
この作品を撮ったアルフォンソ・キュアソン監督は「ハリ−・ポッタ−」シリーズの第3作「アズカバンの囚人」を撮った事でも知られているが、正直あんまりこの第3作は物足りない感じだったし、この監督の持つ世界とも噛み合ってなかった気もするので「ハリ−・ポッタ−」シリーズとしてはそんなに好きではない作品なのだが、今回のような退廃的な近未来世界を描いたような作品では凄く彼の感性が活かされている感じで良かったと思う。
by lucifuge
| 2006-12-04 20:13
| 映画/洋画