2006年 12月 06日
パプリカ |
筒井康隆のSF小説を「東京ゴッドファーザーズ」や「千年女優」などのアニメ作品で知られる今敏が映画化した「パプリカ」を見た。
精神医療研究所で開発された他人の夢の中に入り、共有する事が出来るサイコセラピー機器「DCミニ」が何者かに盗まれた事から、何人かの研究員が人格を破壊されるなどのテロ行為が発生し・・・といったストーリー。
普段はクールな研究員の千葉敦子がサイコセラピーを行なう時に夢の世界の中で探偵のような存在に変貌したのが「パプリカ」という人格であり、それは普段の彼女とは正反対の天真爛漫なキャラクターとして設定されている事やDCミニの開発者で天才だが巨漢デブで子供のような性格という設定の時田研究員、過去のトラウマに苦しむもパプリカによってそのトラウマの原因を導き出される粉川刑事などキャラクターそれぞれの持ち味も面白い。
物語としてはそう複雑でもなくテロリストの正体もすぐに読めたがとにかく映像表現が夢の世界という事で自由に様々に広がる感じで楽しめたし、絵自体のクオリティも非常に高く、圧倒されたし映像を見るだけでも十分満足出来ると思う。
色んなガラクタや人形、得体の知れない生き物たちがパレードをしていくシーンが印象的であるが、ちょっと押井守の「イノセンス」のイメージにもつながる感じもする。
それから登場人物の一人の台詞で「夢は人間にとっての最後の聖域」というのがあったが確かに外部世界を開拓し尽くした人間に残されているのは自らに秘められた内部世界かもしれない。
もし現実に人の夢まで介入出来る世界が実現してしまったらかなり恐いと思うが・・・。
夢を操作し、支配するという点ではSFアニメ版「エルム街の悪夢」のような印象も受けた。
精神医療研究所で開発された他人の夢の中に入り、共有する事が出来るサイコセラピー機器「DCミニ」が何者かに盗まれた事から、何人かの研究員が人格を破壊されるなどのテロ行為が発生し・・・といったストーリー。
普段はクールな研究員の千葉敦子がサイコセラピーを行なう時に夢の世界の中で探偵のような存在に変貌したのが「パプリカ」という人格であり、それは普段の彼女とは正反対の天真爛漫なキャラクターとして設定されている事やDCミニの開発者で天才だが巨漢デブで子供のような性格という設定の時田研究員、過去のトラウマに苦しむもパプリカによってそのトラウマの原因を導き出される粉川刑事などキャラクターそれぞれの持ち味も面白い。
物語としてはそう複雑でもなくテロリストの正体もすぐに読めたがとにかく映像表現が夢の世界という事で自由に様々に広がる感じで楽しめたし、絵自体のクオリティも非常に高く、圧倒されたし映像を見るだけでも十分満足出来ると思う。
色んなガラクタや人形、得体の知れない生き物たちがパレードをしていくシーンが印象的であるが、ちょっと押井守の「イノセンス」のイメージにもつながる感じもする。
それから登場人物の一人の台詞で「夢は人間にとっての最後の聖域」というのがあったが確かに外部世界を開拓し尽くした人間に残されているのは自らに秘められた内部世界かもしれない。
もし現実に人の夢まで介入出来る世界が実現してしまったらかなり恐いと思うが・・・。
夢を操作し、支配するという点ではSFアニメ版「エルム街の悪夢」のような印象も受けた。
by lucifuge
| 2006-12-06 20:07
| アニメ/邦画