2006年 12月 17日
敬愛なるベートーヴェン |
エド・ハリスとダイアン・クルーガ−が主演した映画「敬愛なるベートーヴェン」を見た。
18世紀のウィーンを舞台に交響曲第九の初演を4日後に控えたベートーヴェンと彼の曲の写譜をする事になった作曲家を目指す女性アンナの交流を描いたストーリーである。
私はベートーヴェンのイメージとしては天性の才能を持ちながらバカで下品なモーツァルトとは対照的に真面目で情熱的なロマンチストというイメージを持っていたが、この映画のベートーヴェンは自分が正しいと信じ込み、平気で人を軽蔑したり、当時の時代性もあるだろうが女性差別や下品な振る舞い、不潔な日常生活など人間としても男性としても最低な感じなのには驚いた。
ただ彼の音楽家としての才能や「神の声の再現」という音楽に対する情熱の強さの描写には引き込まれたし、彼の性格の身勝手さゆえに引き起こされる彼自身や彼の周りの人々の不幸、葛藤などドラマティックなシーンは面白かった。
またアンナとのぶつかり合いによって変化を見せるベートーヴェンや、アンナ自身もベートーヴェンによって本当の「魂の音楽」を知り成長していく姿も良かったと思う。
もしベートーヴェンが現代に生きてたら間違いなく多くの人間から訴訟を起こされそうなくらい迷惑かけまくりな人間だろうと思うが・・・。
それからこの映画の見せ場でもある12分間におよぶ「第九」初演シーンは凄い迫力に圧倒された。これをまだ曲を聴いた事のない当時の人々が生で聴いた状況を想像すると凄い衝撃と感動だったと思うし、彼の曲によって引き起こされるこういう感動は現代でも全く失われない凄いものだと思った。
本当の芸術とはこういう風に人々の中にずっと感動として残り続いていくものなのかもしれない。
18世紀のウィーンを舞台に交響曲第九の初演を4日後に控えたベートーヴェンと彼の曲の写譜をする事になった作曲家を目指す女性アンナの交流を描いたストーリーである。
私はベートーヴェンのイメージとしては天性の才能を持ちながらバカで下品なモーツァルトとは対照的に真面目で情熱的なロマンチストというイメージを持っていたが、この映画のベートーヴェンは自分が正しいと信じ込み、平気で人を軽蔑したり、当時の時代性もあるだろうが女性差別や下品な振る舞い、不潔な日常生活など人間としても男性としても最低な感じなのには驚いた。
ただ彼の音楽家としての才能や「神の声の再現」という音楽に対する情熱の強さの描写には引き込まれたし、彼の性格の身勝手さゆえに引き起こされる彼自身や彼の周りの人々の不幸、葛藤などドラマティックなシーンは面白かった。
またアンナとのぶつかり合いによって変化を見せるベートーヴェンや、アンナ自身もベートーヴェンによって本当の「魂の音楽」を知り成長していく姿も良かったと思う。
もしベートーヴェンが現代に生きてたら間違いなく多くの人間から訴訟を起こされそうなくらい迷惑かけまくりな人間だろうと思うが・・・。
それからこの映画の見せ場でもある12分間におよぶ「第九」初演シーンは凄い迫力に圧倒された。これをまだ曲を聴いた事のない当時の人々が生で聴いた状況を想像すると凄い衝撃と感動だったと思うし、彼の曲によって引き起こされるこういう感動は現代でも全く失われない凄いものだと思った。
本当の芸術とはこういう風に人々の中にずっと感動として残り続いていくものなのかもしれない。
by lucifuge
| 2006-12-17 15:06
| 映画/洋画