エラゴン 遺志を継ぐ者 |
アラゲイジア帝国は魔法や妖精が存在する世界であるが、昔ドラゴンと心を交わし、共に戦うドラゴンライダーとよばれる誇り高き戦士たちが存在していたが、ある時ライダーの一人ガルバトリックスが反乱を起こし、ライダー達を皆殺しにして帝国を支配してしまった。
それから長い年月が過ぎ、農家に住む青年エラゴンが不思議な石を拾う事になるが、それは石ではなくドラゴンの卵で・・・・という感じのストーリーで3部作の第1部にあたる物語である。
あるきっかけで力を得て冒険の旅に出て、かっての戦士だった師匠ブロムの存在や王女アーリアとの出会い、かって戦士だったにも関わらず今は悪の権化になってしまったガルバトリックスなど何か展開やキャラクター要素が物凄く「スター・ウォーズ」に似ている気がする。
エラゴンを育てているのは実の両親ではなく母の兄にあたる叔父さんだし、その叔父さんが殺されて旅に出るあたりの設定もスターウォーズに似ているし、親の正体が明かされていない事からもしかしたらガルバトリックスが父親じゃないだろうか?なんてスターウォーズと同じ展開も思い浮かんでしまうが・・・・まさか王女まで実の妹だった〜な展開ならパクリ過ぎでバカ映画扱いされてしまいそうだが・・・・(笑)
それはまあ続編の展開次第。
他の設定にしても知能を持ち、話すドラゴンは「ネバーエンディングストーリー」のようだし、ファンタジーの世界観は「ロード・オブ・ザ・リング」そのまま、というようにこの作品は過去の名作から色んなイイとこ取りをして寄せ集めたような印象である。
まあ、映画全体としてはCGも良く出来ているし、クライマックスの空中戦のシーンなんかも迫力があったり、定番だがワクワクするストーリーの作りでそれなりに面白いが、こういう映画は今では大して珍しくなくなってしまったし、何か一段階突き抜けるような凄い部分のある映画でないとあまり見てビックリしたり感動出来ないし、少し物足りなかった。
でもキャストは結構豪華な感じで師匠ブロムにはジェレミー・アイアンズ、ガルバトリックスにはジョン・マルコヴィッチ、その部下で妖術使いのダーザ役にはロバート・カーライルと個性的な面々。
特にロバート・カーライルはまるでブラック・メタルのミュージシャンみたいなメイクと衣装で登場していて面白かった。
また王女アーリアには「バイオハザード2」でジルを演じたシエンナ・ギロリーが出ていたりちょっとマニアックなキャスティング。
続編がどうなるかわからないがこのレベルのままだとコケそうな気もする。
