Gガール 破壊的な彼女

ユマ・サーマン主演のSFコメディ映画「Gガール　破壊的な彼女」を見た。
ニューヨークには強盗を撃退したり、日々悪と戦い続ける超人Gガールが存在している・・・・一方、半年前失恋したマットは会社の同僚であるヴォーンにそそのかされて地下鉄でナンパし、付き合い始めたジェニーの正体は実はGガールだった・・・・・という感じのストーリー。
前半はスーパーマンの要素とロマンティック・ラブコメディの要素、さらにセクシー系の要素などを上手く絡めた面白さがあるが、マットがちょっとした誤解からジェニーの嫉妬とキレ具合に恐怖する後半の展開はまさにブラックなサイコ・コメディだし、ジェーンが超人であるがゆえにさらにタチが悪く、マットへの嫌がらせがエスカレートしていくのが妙な感じで面白い。
さらにジェーンの高校時代の元カレであり今は世間で悪党だと言われているベットラム教授やマットの会社の同僚のハンナなどが話に関わってドタバタな展開になるものの、ラストは気分良い終わり方であんまりややこしい事考えずに素直に笑えて楽しめる作品だった。
他にもセクハラばかり気にしてる会社の黒人オバサンとかドン臭いベットラムの部下とか変なキャラがちょこちょこ出てきたりで笑える。
ただ後半のジェーンのキレ具合が自家用車を宇宙に捨てたり窓からサメを投げ入れたりするものの、どうせやるならもっと過激に無茶苦茶やってくれても面白かった気もする。
監督は「ゴーストバスターズ」のアイバン・ライトマンでこういうファンタスティックな要素とコメディを組み合わせるのがさすがにうまい！
また共演者もマット役に「チャーリーズ・エンジェル」のルーク・ウィルソンや、ハンナ役におバカな映画「最終絶叫計画」シリーズに主演しているアンナ・ファリスなどコメディ系俳優が色々出演していて役柄にピッタリだった。