2007年 02月 23日
墨攻 |
90年代に「ビッグコミック」で連載された日本の漫画をアンディ・ラウ主演で中国が映画化した「墨攻」を見た。
時は紀元前370年頃の戦国時代、燕を攻めようとする趙は手始めに両国の国境にある梁城を攻撃しようとしていたが、梁王は国の危機に「墨家」に助けを求め、革離という男がやってくる事になる。
そして梁王より全権を与えられた革離は城を守るために行動を開始するが・・・・というストーリー。
「墨家」とは「非攻」を掲げ、平和を目指して活動していた思想集団であるが、その思想の通り決して自ら戦いを仕掛ける事はなく、それゆえに戦闘のプロ集団となった存在であり、この映画でも戦略的に納得がいくような当時のリアルな戦いが登場するし、当時の武器や城ならではのダイナミックなアクションも楽しめる。
また革離との出会いによって変わっていく梁の王子梁適や騎馬隊の女隊長逸悦、弓の名手である子団や趙軍の奴隷だったのを革離に救われた黒人などそれぞれのキャラクターの作り方も面白い。
それから彼等との出会いによって墨家思想に閉じこもっていた革離自身も変化していく様子がドラマティックだし、軍人として革離との戦いに誇りをもって挑む趙軍の指揮官巷将軍の戦いの結末や革離に助けてもらいながらいざ危機が去ると今度は革離が助けるふりをして実は国を乗っ取ろうとしているなどと言い出し彼を排除しようとする梁王やその配下の司徒、戦いが嫌で梁城を逃げ出したものの趙軍に捕まり家族を人質にとられ、革離の暗殺を命令される農民たちなど人間の弱い部分や汚い部分もさらけ出すような様々なキャラクターが登場したりで人間ドラマとしても凄く濃厚だった。
梁王みたいなキャラクターは劇中それなりの報いを受けるのかと思いきや、見ていて苦い現実の皮肉を感じるような展開になっていったりでキャラとしては腹立つものの、単に勧善懲悪という単純な話にされていない所も良かったと思う。
時は紀元前370年頃の戦国時代、燕を攻めようとする趙は手始めに両国の国境にある梁城を攻撃しようとしていたが、梁王は国の危機に「墨家」に助けを求め、革離という男がやってくる事になる。
そして梁王より全権を与えられた革離は城を守るために行動を開始するが・・・・というストーリー。
「墨家」とは「非攻」を掲げ、平和を目指して活動していた思想集団であるが、その思想の通り決して自ら戦いを仕掛ける事はなく、それゆえに戦闘のプロ集団となった存在であり、この映画でも戦略的に納得がいくような当時のリアルな戦いが登場するし、当時の武器や城ならではのダイナミックなアクションも楽しめる。
また革離との出会いによって変わっていく梁の王子梁適や騎馬隊の女隊長逸悦、弓の名手である子団や趙軍の奴隷だったのを革離に救われた黒人などそれぞれのキャラクターの作り方も面白い。
それから彼等との出会いによって墨家思想に閉じこもっていた革離自身も変化していく様子がドラマティックだし、軍人として革離との戦いに誇りをもって挑む趙軍の指揮官巷将軍の戦いの結末や革離に助けてもらいながらいざ危機が去ると今度は革離が助けるふりをして実は国を乗っ取ろうとしているなどと言い出し彼を排除しようとする梁王やその配下の司徒、戦いが嫌で梁城を逃げ出したものの趙軍に捕まり家族を人質にとられ、革離の暗殺を命令される農民たちなど人間の弱い部分や汚い部分もさらけ出すような様々なキャラクターが登場したりで人間ドラマとしても凄く濃厚だった。
梁王みたいなキャラクターは劇中それなりの報いを受けるのかと思いきや、見ていて苦い現実の皮肉を感じるような展開になっていったりでキャラとしては腹立つものの、単に勧善懲悪という単純な話にされていない所も良かったと思う。
by lucifuge
| 2007-02-23 19:48
| 映画/アジア映画