2007年 02月 26日
パッション・ベアトリス |
イタリア・ルネサンス時代に実在したといわれる「父殺しの天使」ベアトリーチェの伝説を元に人狼ホラー「ファングルフ」のジュリー・デルビーが主演した映画「パッション・ベアトリス」をビデオで見た。
14世紀のフランスを舞台にイギリスとの戦争から帰ってきた領主である父と弟を迎える娘ベアトリス。しかし父は戦争状況の中でまるで盗賊のようにおちぶれてしまい、人格も変わってしまっていた・・・そして父は息子を虐待し、娘を犯すという狂行に走っていき・・・・という内容の物語。
父親のキャラクターは少年時代に自らの父を裏切った母の浮気相手を殺すという過去の設定や、帰郷してからあえて自ら悪に堕ちようとするような帰郷後の姿などが描かれていくが、尊敬し愛していた父の変貌ぶりによって苦悩する娘の愛と憎しみや借金で廃れてしまった城の様子、金をちらつかせてベアトリスを妻にしようとする教会の神父の卑しさなど様々な人間の影の要素が描かれていて内容的に深いものだと思うが、映画としては画面が城の中の薄暗いようなシーンが多いのと展開のテンポが少し見づらくて人によっては前半眠くなるかも?
しかしながら本物の城で撮られた廃れてしまった城の雰囲気はよくある中世を舞台にした映画のような豪華さはないものの、得体の知れないダークな雰囲気とかがよく出ていてそういう部分では良かったと思う。
それから特に良かったと思えるのは象徴的に流れるテーマ曲で女声ボーカルで歌われる悲しそうなメロディが凄く印象的だった。

14世紀のフランスを舞台にイギリスとの戦争から帰ってきた領主である父と弟を迎える娘ベアトリス。しかし父は戦争状況の中でまるで盗賊のようにおちぶれてしまい、人格も変わってしまっていた・・・そして父は息子を虐待し、娘を犯すという狂行に走っていき・・・・という内容の物語。
父親のキャラクターは少年時代に自らの父を裏切った母の浮気相手を殺すという過去の設定や、帰郷してからあえて自ら悪に堕ちようとするような帰郷後の姿などが描かれていくが、尊敬し愛していた父の変貌ぶりによって苦悩する娘の愛と憎しみや借金で廃れてしまった城の様子、金をちらつかせてベアトリスを妻にしようとする教会の神父の卑しさなど様々な人間の影の要素が描かれていて内容的に深いものだと思うが、映画としては画面が城の中の薄暗いようなシーンが多いのと展開のテンポが少し見づらくて人によっては前半眠くなるかも?
しかしながら本物の城で撮られた廃れてしまった城の雰囲気はよくある中世を舞台にした映画のような豪華さはないものの、得体の知れないダークな雰囲気とかがよく出ていてそういう部分では良かったと思う。
それから特に良かったと思えるのは象徴的に流れるテーマ曲で女声ボーカルで歌われる悲しそうなメロディが凄く印象的だった。

by lucifuge
| 2007-02-26 18:29
| 映画/洋画