アンフェア The Movie

昨年テレビで放送されていた刑事ドラマ「アンフェア」の劇場版「アンフェア　The Movie」を見た。
刑事だった父親が関係していた警察の裏金に絡む事件を描いていた前作のスペシャル版ドラマ「アンフェア　コードブレイキング　暗号解読」に続くストーリーで主人公の女刑事である雪平夏美を狙った車の爆破に巻き込まれた雪平の娘が入院した病院が突如武装した若者によって占拠され、一見単なる若者の暴走のような事件に思われたが、病院には実は検査に通院した警察庁長官がいたり、危険な細菌があり雪平の娘が感染してしまったり・・・・といった感じの展開。
ドラマでは色々な登場人物の裏切りに次ぐ裏切りでストーリーが二転三転していく展開が面白かったが、今回の映画版でも誰が裏切っているのか？が見物でそれぞれの登場人物が怪しい素振りをするシーンがあるし犯人探しや謎解きの面白さがあった。
またそういうミステリーな要素だけでなく、病院にひとり潜入し、娘を助ける戦いをする雪平の姿はまるで「ダイハード」のようなアクション映画を彷佛させるし、テロリストが持ちかけた東京都民の命を巻き込む取り引きや娘を細菌から救うタイムリミットなど迫り繰る時間内で展開するサスペンスも面白かった。
またキャスティングとしてもドラマに出ていたいつものメンバーに加え、椎名桔平が今回重要な役で登場してたり、大杉漣が嫌味感タップリの警察上層部の役をうまく演じていた。
それにしても主役の雪平を演じた篠原涼子は昔は「ダウンタウンのごっつええ感じ」のコントで130Rのホンコンに唇にキスされるような役を演じてたりしてたが、今は全く違うイメージの女優になったので驚かされる。
それに脚本はホラー映画「エコエコアザラク」の劇場版第1作やイギリスとの合作だった「ヴァージニア」を監督した佐藤嗣麻子なので女性のキャラクターの見せ方やこういうサスペンスを盛り上げる展開の作り方はうまい☆
しかしながらまたもや事件はきっちり解決というわけにはいかなかったのでまた続編を作るつもりなのか・・・・？

映画はわりと面白かったものの隣に座っていた母親と一緒に来ていた「坂本ちゃん」に似た感じの中学生のガキの鑑賞マナーの悪さには気分が悪かった！予告始まってるのにウォークマン聴いてカチャカチャ微妙な音鳴らすわ、やたらと動いたり、飲んでいるジュースの容器を乱暴に肘掛けに備え付けられているストックの置いたり・・・何より腹立たしいのは上映中にペチャクチャ話す事！それも「目開いてるやん」とか画面見たままの大して中身ないような事を何度もふてくされた感じで母親にしゃべってたりで・・・・こういういちびったガキは映画館に来ないでほしい！（怒）
「お前がアンフェアだろ！」って思えるクソガキだった（笑）