ロッキー・ザ・ファイナル |
妻エイドリアンが既に亡くなり、レストラン「エイドリアンズ」をひっそりと経営している引退したかっての世界チャンピオン、ロッキーは息子との仲もうまくいっておらず孤独を感じる日々を送っていたが、ある日現役世界チャンピオンのディクソンとのコンピューターシュミレーション対戦番組が放送された事からロッキーの運命は再び動き出す事になる・・・・ロッキーは自らの中にくすぶっている情熱に気付き、夢を求めるため再びライセンスを取得し、格下ばかりとの対戦で勝っていると批判を浴びせられているディクソンはイメージアップを狙ってロッキーとのエキシビジョンマッチを画策、そしてついに二人の対戦は実現するが・・・・といったストーリー。
話としてはひねりもないベタな感じで予想通りの展開をしていくが、やはりロッキーが試合に向かってトレーニングするシーンやクライマックスであるチャンピオンとの対戦シーンはビル・コンティの有名なテーマ曲に併せて見せられると何故か見ていて熱くなるというか感動してしまうのが不思議。
シリーズを通して登場しているエイドリアンの兄、ポーリーやアポロのトレーナーだったデュークも登場したり、トレーニング中のフィラディルフィア美術館の階段をかけあがるシーンや肉のサンドバッグ、ジョッキで生卵をいっぱい飲むシーンなど昔のロッキー作品の通ずるシリーズのファンには嬉しい映像もあったりでまさに「ロッキー」シリーズの集大成ともいえる作品に仕上がっている。
作品の雰囲気やラストなどは1作目に立ち返った印象で原点に戻った感じ。
それにしても現役チャンピオン、ディクソンの設定は態度も悪いし、何か日本でも格下ばかりと戦っていると批判を浴びているあるボクサーを連想してしまうが・・・・(笑)
スタローンの台詞回しはいつもながらネバッこかったが、もう60歳というのに驚き!
予告で彼主演のランボー4も来年公開という事だがアクションは大丈夫なんだろうか・・・?
