母親の首切断殺害事件の報道 |
少年は警察に行く前にネットカフェに立ち寄り、見ていたDVDなどの事についてアナウンサーやコメンテーターたちがあれこれ言っていたのだが、見ていたDVDがマリリン・マンソンのものであるという事でアメリカのコロンバイン高校の銃乱射事件をひきあいに出したり(事件当時、マンソンの音楽を犯人が聴いていたとの報道があった)、「こういう悪影響のあるものは規制しないと」などとコメントしていたりで腹立たしかった。
何かこういう猟奇的な事件が起こると一部のマスコミや「社会の良識者」を気取る連中はすぐにホラー映画やマンソンのようなダークなイメージを持つヘヴィロックやヘヴィメタル、過激なゲームを目の敵のようにとりあげて、全ての原因のスケープゴートにし、排除しようとするが、自分達がこういう文化が理解できないからいって理解出来ない事件をそのせいにするのはおかしいし、馬鹿としか言い様がなく呆れてしまう。
アメリカでもこういう事件があるとすぐ規制が始まったり、子供が自殺したのはメタルバンドのCDに「死ね」というメッセージが仕組まれていたからだとかバカげた裁判起こす連中もいたりで自称「良識ある人々」というのは全くワケがわからないしむしろ迷惑な連中。
酒鬼薔薇の事件の時も「メガデス」というスラッシュメタルバンドを犯人が聴いていたという報道がされていた事があるが、彼等の音楽を聴きもしてないで非難した上、ジャンルも「デスメタル」と間違っていたり、こういう音楽のジャンルについて何も知らないような記者が適当に調べた感じだったし、当時のアルバム「ユースアネイシア」のアルバムジャケットが赤ん坊を吊るしたような絵柄だった事から問題視したりと好き放題報道していたが、実際、犯人はメガデスを聴いてなかったという話もあり、こういう文化に対するマスコミのいい加減な姿勢には国内外問わず本当進歩がないと思う。
またこういう残酷な事件が起こったりすると多分同じような報道してるんだろうな〜。
