ファントム

ディーン・R・クーンツ原作のSFホラー映画「ファントム」をビデオで見た。
妹を連れて自分の診療所がある田舎町に帰ってきた女医が、自宅に入ると家政婦が不審な死に方をしており、警察に行くと、警官も妙な死に方をしている。それどころか町中に人気がなく、同じくこの不可解な状況に遭遇した残りの警官たちとともに真相を調べ始めるが・・・・といった内容。
映画「サイレン」のネタにも組み込まれていたが、昔から世界中で何度となく起こっている突然起こったらしい不可解な集団失踪事件を題材にした作品。
途中、蛾の怪物が現われたりして「正体はモスマン？」とか思ったり、宇宙人とか色々想像してみたが、「太古の敵」とよばれる存在をキーワードにその存在の正体や弱点をかってこの「太古の敵」の研究をしていた学界から異端視された科学者とともに調べていく展開はオーソドックスなSFホラーながら結構面白い。
また、キャスティングも妹役にマリリン・マンソンの元妻であるローズ・マッゴーワンや警官のリーダー役にベン・アフレック、それから「アラビアのロレンス」の名優ピーター・オトゥールが科学者役で出ているのも面白い。
それにリメイク版「オーメン」でダミアンの父を演じたリーヴ・シュレーバーがこのストーリーを通して何かと曲者的な役柄となるちょっと変なキャラの警官役をやっていて、いかにもホラーなオチにも関わる印象深い役だった。