2007年 06月 05日
ルナシー |
「アリス」や「ファウスト」など幻想的な人形アニメーションを取り入れた作品で知られるチェコの鬼才、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の新作「ルナシー」を見た。
母を精神病院で亡くし、二人の男に捕らえられそうになる悪夢に苦しんでいる男ジャンはあるきっかけで知り合った侯爵の家で世話になるが、侯爵は神を冒涜し、奇妙な儀式を行なったりしている変人だった・・・・そして成りゆきから悪夢の治療のために、侯爵の知り合いが院長だという精神病院に行く事になるが・・・・という感じのストーリー。
とにかくそのタイトルの通り「狂気(ルナシー)」をテーマとした映画である。
劇中見ていて、登場人物たちの異様な奇行のコミカルな描写などコメディ要素も含んでいるが、神や人間の価値観について考えさせるような哲学的な台詞など深い部分もあったりで単に「狂気」の映画で終わってない。
またそれぞれの登場人物が主人公に言う事が違っていて、一体誰が狂っていて何が真実なのか混乱していく展開が面白いし、この映画の中で「正常」とされる連中の感覚も狂ってしまっているという皮肉なオチも毒が効いていてイイ。
また劇中所々に登場するストップモーションアニメを使った動き回る舌や肉片、骨などの悪夢的なイメージ映像はまさにシュヴァンクマイエル的世界の映像で楽しめた☆
冒頭でシュヴァンクマイエル自身が登場して「これはホラー映画」と説明するシーンも出てくるが、通常考えるホラー的世界とは全く違う独特なホラー世界が展開していたのも新鮮だった。

母を精神病院で亡くし、二人の男に捕らえられそうになる悪夢に苦しんでいる男ジャンはあるきっかけで知り合った侯爵の家で世話になるが、侯爵は神を冒涜し、奇妙な儀式を行なったりしている変人だった・・・・そして成りゆきから悪夢の治療のために、侯爵の知り合いが院長だという精神病院に行く事になるが・・・・という感じのストーリー。
とにかくそのタイトルの通り「狂気(ルナシー)」をテーマとした映画である。
劇中見ていて、登場人物たちの異様な奇行のコミカルな描写などコメディ要素も含んでいるが、神や人間の価値観について考えさせるような哲学的な台詞など深い部分もあったりで単に「狂気」の映画で終わってない。
またそれぞれの登場人物が主人公に言う事が違っていて、一体誰が狂っていて何が真実なのか混乱していく展開が面白いし、この映画の中で「正常」とされる連中の感覚も狂ってしまっているという皮肉なオチも毒が効いていてイイ。
また劇中所々に登場するストップモーションアニメを使った動き回る舌や肉片、骨などの悪夢的なイメージ映像はまさにシュヴァンクマイエル的世界の映像で楽しめた☆
冒頭でシュヴァンクマイエル自身が登場して「これはホラー映画」と説明するシーンも出てくるが、通常考えるホラー的世界とは全く違う独特なホラー世界が展開していたのも新鮮だった。

by lucifuge
| 2007-06-05 22:51
| 映画/洋画