パイレーツ・オブ・カリビアン3 ワールド・エンド |
前作のラストで敵であるディヴィ・ジョーンズによって放たれた海獣クラーケンに飲み込まれてしまったジャックを救う為、ウィルやエリザベスなどいつもの仲間の他に1作目では敵でありジャックに殺されたが、今回生き返って、利害関係から仲間になったバルボッサ、占い師ティア・ダルマなどが加わり海の墓場へジャックの救出に向かったり、中国海賊団の登場やジョ−ンズや彼を陰で操る東インド会社のベケットとの最後の決戦、ウィルとエリザベスの恋の結末など盛り沢山な内容でさすが完結編といったところ。
今回はキャラクター同士がダマしあい、裏切りといった展開が多く、味方だった者が敵になったり、敵だった者が協力したりと、まるで「ミッション・インポッシブル」のようなノリの油断出来ない展開。
また世界の海賊長が集まって海の女神を甦らせようとしたり、成りゆきからエリザベスのいる立場がどんどん変わっていく様子や、ウィルが父をジョ−ンズの呪いにとらわれた父を救うためにどういう運命をたどるかなど見どころも多い。
もちろんアクションシーンはこれまで以上に派手にやっていて楽しめるし、ジョ−ンズの魚人海賊団や石みたいな蟹の映像など特殊効果も面白い。
2は正直ああいういかにも中途な終わり方だったので1本の作品としてはイマイチな印象だったが、今回はそれも解消されて満足出来る作品に仕上がっていた。
それからシリーズ全編を通して登場しているバルボッサのペットの猿の演技が今回も面白い!アニマトロクスやCGも多少使っているのかもしれないが、あの猿は名役者だと思う。
キャストの新顔として注目なのは中国人海賊団の船長サオ・フェンを演じるチョウ・ユンファだがスキンヘッドが似合い過ぎ!
中国海賊のシーンではやたらとゴチャゴチャした部屋の内装とか凝ったセットで撮られていたがああいうゴチャゴチャ混沌とした雰囲気は結構好きな感じ。
他には特別出演としてジャックの父役にローリング・ストーンズのキース・リチャーズが出ていたが、元々ジョニ−・デップがジャックのキャラクターを演じるイメージとしてキースを考えていただけあって実際キースが海賊役を演じるとかなりしっくりいっていて、こういう海賊も実際いたんじゃないかと思ってしまった。
もしまた続編があって脇役の海賊をロック・スターに演じさせるのなら、今度はザック・ワイルドやレミ−・キルミスターなんかがやれば面白い海賊が出来るかも?