オーシャンズ13

「トラフィック」のスティーブン・ソダーバーグ監督とジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンなど仲間内の映画人たちが集まり作った60年代の映画「オーシャンと11人の仲間たち」のリメイク「オーシャンズ11」のシリーズ3作目となる「オーシャンズ13」を見た。
犯罪のプロフェッショナルであるダニー・オーシャンたちが今回挑むのは仲間の一人をダマし、死にかけさせた悪徳ホテル王バンクへの復讐。
しかし、バンクの持つカジノの警備は完全人工知能で制御されていたり、目的の一つであるバンクの所持品であるダイヤも盗むのが困難な場所にあったり前途多難だったが、オーシャンたちはあらゆる手でバンクを攻め崩していく・・・・というストーリー。
前作「オーシャンズ12」が1作目に比べて話の展開がイマイチだったため、今回はどうだろうと少し不安だったが、1作目ほどのトリックの驚きはないにしろ、複雑に交差するキャラクターたちのダマしのトリックや、彼等がそれぞれ進めていく地震を起こすような大きな仕掛けからホテルの部屋に微生物をまいたリみみっちい仕掛けまで盛り沢山で面白い☆
またバンクのホテルには2作目でオーシャンたちと対決したヴァンサン・カッセル演じるフランスの怪盗が潜入していたり、何かありそうな展開だったが、このキャラに関してはやっぱり予想した通りの事をやっていた。
それにメインの犯罪工作の展開と併行してホテルの評価をしにきた審査員に対する数々の嫌がらせが結構笑えるし、本来関係ないのに巻き込んでしまった審査員に対するラストのちょっとした心遣いもシャレていてイイ。
またアル・パチーノ演じるバンクと、アンディ・ガルシア演じる1作目で敵だったが今回は協力するベガスの帝王ベネディクトとの共演はまるで「ゴッドファーザーPart3」を思い出す雰囲気で、こうなると次回の敵はロバート・デニーロが登場？なんて事も思った。