2007年 10月 06日
朧の森に棲む鬼 |
劇団☆新感線の舞台をそのまま映画にするという「ゲキ×シネ」の第5弾として今年の正月に公演された市川染五郎主演の舞台「朧の森に棲む鬼」を映画化したものが今日から公開だったので見に行ってきた。
どこかの島国のとある時代を舞台に「朧の森」という魔物が棲むといわれる所で魔物たちに会い、契約し力を得た大嘘つきの男ライを主人公に戦争中の2つの国をめぐる陰謀と戦いがめぐっていく・・・・という感じのストーリー。
これまでの新感線の舞台は無頼で荒くれな主人公など色々いたものの、今回のように「悪」を魅せつけるような主人公は初めてでキャラクターとして面白い。
市川染五郎演じる主人公ライは3人の女の姿をした魔物に遭遇し、魔物たちはこの後自分達と同じ顔をした3人の女に出会った時にライの運命が変わると告げるがこういう3人の運命の女の設定って何か韓国ドラマ「チャングムの誓い」のオープニングにあった設定を連想してしまったが、そういうアジアな要素をふんだんに活かした舞台であったようにも思える。
舞台設定がどこかの島国と「日本」っぽい要素を作りながらセットや衣装の雰囲気はどこか中国っぽかったり(国の一つエイアンは日本の貴族文化っぽい感じもあるが)、どこだかわからぬようなこういう無国籍な世界の感じは好き。
ライの嘘八百でどんどん野望が成就されていくさまは「悪」でありながら見ていて痛快だし、後半の堕ちていく姿も欲と嘘にまみれた男の悲劇の姿として破滅の美学というか、アンチヒーローの格好良さを感じる。
またライだけでなく古田新太演じる盗賊の元締マダレや、国の高官でライバルを罠にはめようとするサダミツ、王妃でありながら配下の将軍と浮気しているシキブなど色んな悪の要素を持ったキャラクターが関わっていく展開も面白いし、特に阿部サダヲ演じるライの弟分キンタのオバカでありながら後半ちょっとシリアスな部分もあったりと役柄の面白さが光っていて印象的だった。
また新感線ならではのハードロックなミュージカルシーンや迫力の殺陣シーンも沢山あって娯楽として存分に楽しめる作品。

どこかの島国のとある時代を舞台に「朧の森」という魔物が棲むといわれる所で魔物たちに会い、契約し力を得た大嘘つきの男ライを主人公に戦争中の2つの国をめぐる陰謀と戦いがめぐっていく・・・・という感じのストーリー。
これまでの新感線の舞台は無頼で荒くれな主人公など色々いたものの、今回のように「悪」を魅せつけるような主人公は初めてでキャラクターとして面白い。
市川染五郎演じる主人公ライは3人の女の姿をした魔物に遭遇し、魔物たちはこの後自分達と同じ顔をした3人の女に出会った時にライの運命が変わると告げるがこういう3人の運命の女の設定って何か韓国ドラマ「チャングムの誓い」のオープニングにあった設定を連想してしまったが、そういうアジアな要素をふんだんに活かした舞台であったようにも思える。
舞台設定がどこかの島国と「日本」っぽい要素を作りながらセットや衣装の雰囲気はどこか中国っぽかったり(国の一つエイアンは日本の貴族文化っぽい感じもあるが)、どこだかわからぬようなこういう無国籍な世界の感じは好き。
ライの嘘八百でどんどん野望が成就されていくさまは「悪」でありながら見ていて痛快だし、後半の堕ちていく姿も欲と嘘にまみれた男の悲劇の姿として破滅の美学というか、アンチヒーローの格好良さを感じる。
またライだけでなく古田新太演じる盗賊の元締マダレや、国の高官でライバルを罠にはめようとするサダミツ、王妃でありながら配下の将軍と浮気しているシキブなど色んな悪の要素を持ったキャラクターが関わっていく展開も面白いし、特に阿部サダヲ演じるライの弟分キンタのオバカでありながら後半ちょっとシリアスな部分もあったりと役柄の面白さが光っていて印象的だった。
また新感線ならではのハードロックなミュージカルシーンや迫力の殺陣シーンも沢山あって娯楽として存分に楽しめる作品。

by lucifuge
| 2007-10-06 23:35
| 舞台