パーフェクト・ストレンジャー |
上層部からの圧力によってある政治家のスキャンダル記事をボツにされ退社した女性記者ロウィーナは幼馴染みの女友達グレースが水死体として発見された事からその死に不審を抱き、数週間前グレースに会った時に話していた一夜を共にするが捨てられたという大物広告会社の社長ハリソンに疑惑を抱く。
そしてロウィーナは記者仲間のマイルズに協力してもらいながらハリソンの会社に潜入したり、チャットで接触したりとどんどんハリソンに近寄っていくが・・・といったストーリー。
まず殺されたグレイスは手当りしだい男と寝るようなとんでもなさで、その上浮気を奥さんにバラすとハリソンを脅迫までしているような最悪な女なのだが、この映画の登場人物はみんなどこか怪しく秘密があって、疑惑の男ハリソンに毒物に関連がありそうな事実も登場する嫉妬深い妻、ロウィーナに対して陰でストーカー行為をしている記者マイルズ、ロウィーナ自身にもある過去があったりと見ていてどれもこれもが怪しいし、怪し過ぎて逆に推理しにくかったりする展開は面白い。
またまたそういう犯人探しと別に主人公が容疑者と疑うハリソンに調査を進める過程でいつ自分が偽りの存在であるとバレないかとかギリギリのサスペンス感やどういう言い訳をしてバレそうなのを誤魔化すかなどといった面白さもあった。
主演のハル・ベリーや容疑者ハリソン役のブルース・ウィリスはそつなく演じてる感じで普通な印象だが、この映画で一番印象に残ったのはマイルズ役のジョヴァンニ・リビシ。
この男はあらゆるシーンで一番怪しいし、変態っぽいというか怪しいイメージにピッタリ。
ラストにも重要な役割を担った役だったし結構インパクトがあった。
ちなみにこの映画の宣伝ではラスト7分の衝撃とラストのドンデン返しの驚きを売りにしたようなキャッチコピーを使っていたが、今までこういうふれこみの映画は見てみて大した事ないのが実際多かったので今回はどうだろうとあまり期待はかけなかったものの、このラストや事件の真相のからくりはうまく予想を裏切ってくれて良かったし、結構楽しめた☆
