秋の古本まつり/知恩寺 |
関西圏の多くの古本屋が集まってくるので何か掘り出し物があればと適当に探し始めた所、個展後に横須賀美術館へ見に行った「澁澤龍彦幻想美術館」展で展示されていた幻想画家、秋吉巒さんの画集「illusion 幻想画家 秋吉巒の世界」を発見!
秋吉さんの作風は昔ながらの怪奇/SF小説の挿絵的な雰囲気を持つようなシュールな世界観で面白く、私も美術館で実物を見てから気になっていた人だったので画集を入手出来て良かった。
また、この画集に澁澤龍彦氏や個展の時にお会いした青木外司さんが寄稿されているのも貴重。
横須賀での展覧会を見てから澁澤龍彦の著作も読みたくなったので今回探してみたが、どれも結構高い!
その中で「澁澤龍彦コレクション」(河出書房新社・全3巻)を手頃な値段で見つけたので購入。
それから昔トレヴィルから出版された野波浩の写真集「ABYSS」を見つけて買った。
この写真集は普通の写真と違ってモデルを悪魔や人魚、妖精のようなイメージにエフェクトを施して撮られた幻想的な作品が載っていて面白いし美しい。

最近中世ヨーロッパの古典絵画の資料を集めているので「イタリア・ルネサンス美術展 フィレンツェとヴェネツィア」や「ウィーン美術史美術館展」の図録、シュールなイメージが広がりそうな「レオノール・フィニ展」や日本画だけど幻想的な「工藤甲人展」の図録など展覧会図録にも良いのが沢山あって購入。

他は好きな映画監督の一人であるチェコのシュヴァンクマイエルの本「シュヴァンクマイエルの世界」や細かく作られた模型の家の内装が面白い「キャラインさんのドールズハウス」、丸尾末広が表紙を描き、荒俣宏も寄稿しているナチスとオカルト、神秘学について色んな記事が載った「歴史読本 超人ヒトラーとナチスの謎」などを購入した。
まだまだちゃんと見れてない店もいっぱいあったし、後日新たに入荷もするようなので全部を探しきったとはいえないが、閉店時間が来たので今回はこんなくらいで帰る事にした。
こういう「宝探し」的な事が出来る場所にいると夢中になってしまって、知らない間に時間がたってお金も使ってしまってるから気をつけないと!
