2007年 11月 14日
ブレイブ・ワン |
ジョディ・フォスターが主演し、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のニ-ル・ジョーダンが監督した映画「ブレイブ・ワン」を見た。
恋人デイビッドとの結婚を前にしたラジオのパーソナリティであるエリカ。
ある日彼女は恋人と二人で犬の散歩に出掛けた時、3人組の暴漢に襲撃されてしまい、デイビッドは殺され、自らも重傷を負ってしまう・・・・。
そして彼女は心の不安と空白を埋めるように銃を手にし、たまたま入ったコンビニが強盗に襲われ、自らも殺されそうになったが逆に射殺してしまった事をきっかけに犯罪者狩りを始めていく・・・といった内容。
犯罪の被害者が自ら武装し、次々に処刑していくといった展開はまるでチャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」を思い出すが、女性という設定とジョディが演じる事によって、犯罪によって愛する人を失い、人生を無茶苦茶にされた苦しみや、自らが殺人を犯していく苦しみなどキャラクターとしてより内面の感情が深く描き出され、単なるサスペンスではない重みのあるドラマに仕上がっている。
かといってサスペンスの面が弱いというわけではなく、親友となった刑事との友情を保ちながら、いつ自分が犯人だとバレるかという不安と早く誰かに止めて欲しいという葛藤、刑事の方もエリカを心配しながらも不審な点に気付きはじめ、はたして一体彼等はどういう選択をし、どういう結末を迎えるのかというクライマックスまで引き込む展開は面白かった。
被害者の立場、法を守るという警察という立場、しかし法では裁けない犯罪者といった様々な建て前と矛盾は「正義」というものについて考えさせられるし、いったん殺人という「境界」を超えてしまった者の描き方は映画の中の「誰でも殺人者になれる」という台詞でもあったように、何らかのきっかけによって起こりうる誰もが持っている危うさなのかもしれない。
劇中殺されていく犯罪者は他人に苦しみしか与えられないような人生を歩んでる連中だし、殺されても自業自得というか、むしろ殺されても仕方ない感じだが、現実世界でこういう他人の命をゴミクズ同然にしか思っておらず他人の人権を踏みにじってきた人間たちに人権を主張されると腹立たしいし、「被害者の人権は?」と思ってしまう。
むしろこういう犯罪者たちには法律より「SAW」のジグソウのような罪を罰するような、悪を超えたさらに恐ろしい存在がいれば思い知るのであろうが。
恋人デイビッドとの結婚を前にしたラジオのパーソナリティであるエリカ。
ある日彼女は恋人と二人で犬の散歩に出掛けた時、3人組の暴漢に襲撃されてしまい、デイビッドは殺され、自らも重傷を負ってしまう・・・・。
そして彼女は心の不安と空白を埋めるように銃を手にし、たまたま入ったコンビニが強盗に襲われ、自らも殺されそうになったが逆に射殺してしまった事をきっかけに犯罪者狩りを始めていく・・・といった内容。
犯罪の被害者が自ら武装し、次々に処刑していくといった展開はまるでチャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」を思い出すが、女性という設定とジョディが演じる事によって、犯罪によって愛する人を失い、人生を無茶苦茶にされた苦しみや、自らが殺人を犯していく苦しみなどキャラクターとしてより内面の感情が深く描き出され、単なるサスペンスではない重みのあるドラマに仕上がっている。
かといってサスペンスの面が弱いというわけではなく、親友となった刑事との友情を保ちながら、いつ自分が犯人だとバレるかという不安と早く誰かに止めて欲しいという葛藤、刑事の方もエリカを心配しながらも不審な点に気付きはじめ、はたして一体彼等はどういう選択をし、どういう結末を迎えるのかというクライマックスまで引き込む展開は面白かった。
被害者の立場、法を守るという警察という立場、しかし法では裁けない犯罪者といった様々な建て前と矛盾は「正義」というものについて考えさせられるし、いったん殺人という「境界」を超えてしまった者の描き方は映画の中の「誰でも殺人者になれる」という台詞でもあったように、何らかのきっかけによって起こりうる誰もが持っている危うさなのかもしれない。
劇中殺されていく犯罪者は他人に苦しみしか与えられないような人生を歩んでる連中だし、殺されても自業自得というか、むしろ殺されても仕方ない感じだが、現実世界でこういう他人の命をゴミクズ同然にしか思っておらず他人の人権を踏みにじってきた人間たちに人権を主張されると腹立たしいし、「被害者の人権は?」と思ってしまう。
むしろこういう犯罪者たちには法律より「SAW」のジグソウのような罪を罰するような、悪を超えたさらに恐ろしい存在がいれば思い知るのであろうが。
by lucifuge
| 2007-11-14 22:17
| 映画/洋画