2007年 11月 21日
モーテル |
ケイト・ベッキンセール主演のスリラー映画「モーテル」を見た。
息子を亡くした事で関係がギクシャクしている夫婦が渋滞した高速道路を降り、近道にと入った山道でエンスト、そこで近くにあったモーテルに宿泊する事になってしまうが、その部屋に置いてあったビデオテープを何気に見た所、何とそこには今自分たちがいる部屋で行なわれている殺人が映っており・・・といったストーリー。
田舎の怪しい所に泊まって、そこにいた殺人鬼に襲われるというパターンのスリラーはこれまでにも色々あったが、そのパターンに「スナッフ・フィルム(実際の殺人の様子を撮ったといわれる地下映像でその存在は都市伝説化している)」という要素を加えたのは面白い。
また、出てくる人間はごくわずかだし、モーテルという限られた空間でしか進まないといういかにも低予算な設定であるが、そういう一見安っぽい設定の中で、事情を知ってしまった夫婦の様々な脱出を試みる必死なシーンや武器のない中どう犯人に立ち向かっていくか、外部から来る人間ははたして犯人たちの仲間なのか犠牲者にされる連中なのかという不安感、モーテルの地下に張り巡らされたトンネルの存在や犯人側からのどこからくるかわからない襲撃などサスペンスを盛り上げる工夫がいっぱい考えられていて、見ている間は目が離せなかったし結構うまく出来ていたスリラー映画だったと思う。
またそういう恐怖描写ばかりでなく、壊れた夫婦関係が危機の中で戻っていくというドラマ面もちゃんと描かれていたりで心理面の描き方もわりとうまかったと思った。
主演のケイト・ベッキンセールは「アンダー・ワールド」で女吸血鬼を演じていた女優だが、その華麗なイメージとは全く違ってドロドロに汚れ傷つきながら戦う姿には迫力があったし、面白かったのは犯人一味の一人でモーテルの管理人の男役をしているフランク・ホエーリーでいかにも怪しげなオッサンをネチネチ演じている感じが良かった。
ラストは(ここからは少しネタバレ)一応事件は一件落着するものの、最後に救援を呼ぼうと警察にかけた電話口の声が最初襲われてから電話した時、警察につながったと思ったら犯人一味につながっていた時の男の声に似てる感じだったし、(2度目に電話した時は女性警官が出て実際に警官が来たものの殺されてしまった)本当にその後警察が来て助かったのかは描かれず終わっていて、そういう怪しさを残しながら実際はどうなったのか曖昧にしている感じの描き方も好きな感じだった。

息子を亡くした事で関係がギクシャクしている夫婦が渋滞した高速道路を降り、近道にと入った山道でエンスト、そこで近くにあったモーテルに宿泊する事になってしまうが、その部屋に置いてあったビデオテープを何気に見た所、何とそこには今自分たちがいる部屋で行なわれている殺人が映っており・・・といったストーリー。
田舎の怪しい所に泊まって、そこにいた殺人鬼に襲われるというパターンのスリラーはこれまでにも色々あったが、そのパターンに「スナッフ・フィルム(実際の殺人の様子を撮ったといわれる地下映像でその存在は都市伝説化している)」という要素を加えたのは面白い。
また、出てくる人間はごくわずかだし、モーテルという限られた空間でしか進まないといういかにも低予算な設定であるが、そういう一見安っぽい設定の中で、事情を知ってしまった夫婦の様々な脱出を試みる必死なシーンや武器のない中どう犯人に立ち向かっていくか、外部から来る人間ははたして犯人たちの仲間なのか犠牲者にされる連中なのかという不安感、モーテルの地下に張り巡らされたトンネルの存在や犯人側からのどこからくるかわからない襲撃などサスペンスを盛り上げる工夫がいっぱい考えられていて、見ている間は目が離せなかったし結構うまく出来ていたスリラー映画だったと思う。
またそういう恐怖描写ばかりでなく、壊れた夫婦関係が危機の中で戻っていくというドラマ面もちゃんと描かれていたりで心理面の描き方もわりとうまかったと思った。
主演のケイト・ベッキンセールは「アンダー・ワールド」で女吸血鬼を演じていた女優だが、その華麗なイメージとは全く違ってドロドロに汚れ傷つきながら戦う姿には迫力があったし、面白かったのは犯人一味の一人でモーテルの管理人の男役をしているフランク・ホエーリーでいかにも怪しげなオッサンをネチネチ演じている感じが良かった。
ラストは(ここからは少しネタバレ)一応事件は一件落着するものの、最後に救援を呼ぼうと警察にかけた電話口の声が最初襲われてから電話した時、警察につながったと思ったら犯人一味につながっていた時の男の声に似てる感じだったし、(2度目に電話した時は女性警官が出て実際に警官が来たものの殺されてしまった)本当にその後警察が来て助かったのかは描かれず終わっていて、そういう怪しさを残しながら実際はどうなったのか曖昧にしている感じの描き方も好きな感じだった。

by lucifuge
| 2007-11-21 21:42
| 映画/洋画