戦慄!! 呪いの都市伝説モンスター

古本屋で買った「戦慄!! 呪いの都市伝説モンスター」という漫画を読んだ。
以前読んだ歴史における「オーパーツ」の謎などを紹介した漫画も監修していたオカルト研究家並木伸一郎氏が今回も監修しており、モスマンやジャージー・デビル、マッドガッサーなど海外の都市伝説モンスターをはじめ、口裂け女や人面犬、牛女など日本のものも紹介されており、それぞれのモンスターにまつわるエピソードを様々な漫画家たちが描いているという内容。
ラインナップとしては「ジャージー・デビル」を御茶漬海苔、「人面犬」を花輪和一、「牛女」を呪みちるなど個性的な怪奇系作家をはじめ、劇画系の伊賀和洋が「モスマン」を描いたり、モンスターを題材にした4コマギャグ漫画などもあったりとバラエティーに富んだ構成は面白い。
でも丸尾末広が表紙だけで中の漫画は全くなかったのは残念だったが。
しかし、収録作品にこれまで知らなかった漫画家ながら結構興味をひかれた作家も何人かいて、毒ガス怪人「マッドガッサー」を描いた逆柱いみりの絵は情景的にとても面白く暗くてドロドロしたような版画のようで気に入ったし、楳図かずお風の画風をちょっとレトロに気持ち悪くしたような児嶋都の「口裂ける乙女」もインパクトがあったし、佐藤修宏の描いた「跳躍怪人バネ足ジャック」はアメリカンコミック風だったりと結構楽しめた。
これらの作家のは他の作品があったらまた読んでみたい。