2007年 11月 26日
HEADS[ヘッズ] |
東野圭吾・原案、間瀬元朗・画による漫画「HEADS[ヘッズ]」を2巻まで入手したので読んでみた。
真面目で優しいがいまいちパッとしない弱気な青年成瀬はある日、強盗に頭部を撃たれ重傷を負うも、生還する。
しかし、退院後何故か自らの性格や嗜好に変化が出始め・・・・といったストーリー。
「脳の移植」という現在の技術では不可能とされているものを題材に、他の臓器移植でも起こっているという臓器提供者の記憶や好みが移植者に移り、影響を与えるという現象が脳の場合どうなってしまうのかという話をサスペンスフルに描いている。
主人公が恋人に対して好きな部位だった「そばかす」に嫌悪感を抱いてしまったり、弱きだった性格が喧嘩になれば人も殺しかねないほど凶暴化してしまったりと、命は助かったものの、この先「自分」が「自分」を保っていけるのかという不安をうまく描いていると思う。
そもそも脳において「自分」とは何なのかというのは結構未知の領域というか曖昧な部分ではあるが、主人公の脳の中で死んだはずの提供者が「自分」を認識する事が可能ならこのストーリーもさらに恐ろしい方向に進んでいくかもしれない。
そんな事が可能なら脳移植を続けて永遠に生き続けようとする「怪物」のようになった一部の狂った特権階級なんかも存在しはじめるかも?
まあこういう非人道的な実験などは闇社会のどこかでそんな特権階級たちのために研究が行なわれてそうでもあるが・・・・。
![HEADS[ヘッズ]_a0093332_20291834.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200711/26/32/a0093332_20291834.jpg)
![HEADS[ヘッズ]_a0093332_20293075.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200711/26/32/a0093332_20293075.jpg)
真面目で優しいがいまいちパッとしない弱気な青年成瀬はある日、強盗に頭部を撃たれ重傷を負うも、生還する。
しかし、退院後何故か自らの性格や嗜好に変化が出始め・・・・といったストーリー。
「脳の移植」という現在の技術では不可能とされているものを題材に、他の臓器移植でも起こっているという臓器提供者の記憶や好みが移植者に移り、影響を与えるという現象が脳の場合どうなってしまうのかという話をサスペンスフルに描いている。
主人公が恋人に対して好きな部位だった「そばかす」に嫌悪感を抱いてしまったり、弱きだった性格が喧嘩になれば人も殺しかねないほど凶暴化してしまったりと、命は助かったものの、この先「自分」が「自分」を保っていけるのかという不安をうまく描いていると思う。
そもそも脳において「自分」とは何なのかというのは結構未知の領域というか曖昧な部分ではあるが、主人公の脳の中で死んだはずの提供者が「自分」を認識する事が可能ならこのストーリーもさらに恐ろしい方向に進んでいくかもしれない。
そんな事が可能なら脳移植を続けて永遠に生き続けようとする「怪物」のようになった一部の狂った特権階級なんかも存在しはじめるかも?
まあこういう非人道的な実験などは闇社会のどこかでそんな特権階級たちのために研究が行なわれてそうでもあるが・・・・。
![HEADS[ヘッズ]_a0093332_20291834.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200711/26/32/a0093332_20291834.jpg)
![HEADS[ヘッズ]_a0093332_20293075.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200711/26/32/a0093332_20293075.jpg)
by lucifuge
| 2007-11-26 20:30
| 本/漫画