2007年 12月 09日
グルメ・アカデミー |
1988年に制作、英国俳優ルパート・エヴァレットが主演した異色のフランス映画「グルメ・アカデミー」をビデオで見た。
18世紀末、無政府状態のフランスを舞台に宗教裁判で英国を追われた修道士アシュルスが快楽主義者の貴族マルモンの住む邸宅へやってくるも、貴族たちは修道士の禁欲主義を馬鹿にし、面白がって虐める。
マルモンは美食の殿堂「グルメ・アカデミー」を創設する情熱に取り憑かれており、日々贅を尽くした飽食にふけっていた。
そんな中マルモンの妻トレランスはアシュルスに惹かれていくが、それを気に入らないマルモンはアシュルスの苦行を邪魔し、彼の7年を無駄にしてしまった事からアシュルスは自らにとってのもっとも苦しい事とは「悪徳」であると言い始め、そんな姿に心酔したマルモンを協力させて自らが貴族の姿となりオラスと名乗って快楽と堕落を求め始めるが・・・・といった内容。
同じく「食」をテーマとしながらも先日見た「宮廷料理人ヴァテール」とはまた違う感じの「異様な食」のイメージが描かれていて、目隠ししながらその料理がどんな食材を使っているのか当てる遊びや口元につける異様なマスクっぽい道具、ギロチン型のパン切り器など装飾に関してはヴァテールのように「壮大で華麗」というよりは「悪趣味でグロテスクといった印象。
また登場する貴族たちも部屋の中でクリケットをして物を壊しまくる馬鹿だったり、処刑された人間の頭部を集めている男、ほくろが変な司教、ヒステリーなマルモンの姑など奇人変人のオンパレードだし、クライマックスのグルメ・アカデミーオープンのシーンでは全員が異様な白塗りの化粧をしていたり、人間にとって「禁断」とされる「ある料理」の要素が登場するなど史劇ドラマとしてはかなり変わった作品だった。
ある意味ホラーでもあり、ブラックなコメディでもあり、アシュルスとトレランスのラブストーリーでもある色んな要素を含んだ物語だし、救いを得るために悪徳を行うという矛盾した発想はなかなか面白かったと思う。
18世紀末、無政府状態のフランスを舞台に宗教裁判で英国を追われた修道士アシュルスが快楽主義者の貴族マルモンの住む邸宅へやってくるも、貴族たちは修道士の禁欲主義を馬鹿にし、面白がって虐める。
マルモンは美食の殿堂「グルメ・アカデミー」を創設する情熱に取り憑かれており、日々贅を尽くした飽食にふけっていた。
そんな中マルモンの妻トレランスはアシュルスに惹かれていくが、それを気に入らないマルモンはアシュルスの苦行を邪魔し、彼の7年を無駄にしてしまった事からアシュルスは自らにとってのもっとも苦しい事とは「悪徳」であると言い始め、そんな姿に心酔したマルモンを協力させて自らが貴族の姿となりオラスと名乗って快楽と堕落を求め始めるが・・・・といった内容。
同じく「食」をテーマとしながらも先日見た「宮廷料理人ヴァテール」とはまた違う感じの「異様な食」のイメージが描かれていて、目隠ししながらその料理がどんな食材を使っているのか当てる遊びや口元につける異様なマスクっぽい道具、ギロチン型のパン切り器など装飾に関してはヴァテールのように「壮大で華麗」というよりは「悪趣味でグロテスクといった印象。
また登場する貴族たちも部屋の中でクリケットをして物を壊しまくる馬鹿だったり、処刑された人間の頭部を集めている男、ほくろが変な司教、ヒステリーなマルモンの姑など奇人変人のオンパレードだし、クライマックスのグルメ・アカデミーオープンのシーンでは全員が異様な白塗りの化粧をしていたり、人間にとって「禁断」とされる「ある料理」の要素が登場するなど史劇ドラマとしてはかなり変わった作品だった。
ある意味ホラーでもあり、ブラックなコメディでもあり、アシュルスとトレランスのラブストーリーでもある色んな要素を含んだ物語だし、救いを得るために悪徳を行うという矛盾した発想はなかなか面白かったと思う。
by lucifuge
| 2007-12-09 23:52
| 映画/洋画