麻阿悟/牛乳ラーメン |
この店はメニューにイタリアンをミックスさせたようなラーメン屋としては一風変わった所で「トマトラーメン」が有名であり、通常トマトの酸味はラーメンに不向きなイメージがあるものの、この店はそれをうまくミックスさせていてコクがありながらアッサリ感があり、食べやすいラーメンに仕上がっていて、私もこれまで何度も食べた事があるし、トマトラーメン以外にも醤油や味噌ラーメンもそこそこ美味しい味でお気に入りの店のひとつであるが、今回その「牛乳ラーメン」という新メニューがどんな味なのか気になっていたので試してみた。
「牛乳ラーメン」というと前に加藤茶がインスタントラーメンに牛乳を混ぜて作るとコクが増してうまくなるというのをやっていたがこの店で出てくるのはどんな感じだろうか?
注文前にここの店のチャーシューは歯ごたえもちょうど良いぐらいに柔らかいし、味もしっかりついていて好きなので、牛乳ラーメンにもトッピング出来ないかと聞いてみたのだが、店の人の話ではこのラーメンにチャーシューは合わないらしいのでそれは出来ないとの事だった。
ラーメンだけどチャーシューが合わないとは一体どんなものが出てくるのかと待っていたら、白いドロッとした感じのスープにバター、バジル、黒胡椒、柔らかく煮込まれた鶏肉とチンゲンサイという組み合わせのラーメンが登場。
スープは見かけバターも入っていて凄くしつこそうなのだが、飲んでみると意外にくどくはなく、ポタージュスープやクリームシチューのようなコクのある風味をうまくラーメン風にアレンジして食べやすくした感じでトッピングのチンゲンサイが後口良い。
それにコク食べやすさだけでなく、黒胡椒の風味がスパイシーに効いているのも味に変化があって面白い。
また麺は通常のものより柔らかいというかパスタっぽい感じもするのだが、その麺がよくスープに絡んで美味しいし、チャーシューの代わりとも言えるブイヨンで煮込まれた鶏肉がスープの風味にピッタリでこれなら確かにチャーシューは合わないかもしれない。
新しい味として新鮮だったし、なかなか美味しかったが、まあ私の好みとしてはこの店ではトマトラーメンのチャーシュー入りが今の所ベスト。
