2008年 01月 08日
茶々 天涯の貴妃 |
井上靖の「淀どの日記」を元宝塚宙組男役トップスターである和央ようかを主演に映画化した「茶々 天涯の貴妃」を見た。
戦国時代、織田信長の姪であり、その後豊臣秀吉の側室となり秀頼を生んだ淀殿こと茶々の生涯を描いた東映久々の本格時代劇映画である。
私は結構時代劇映画は好きなので今の時代流にこの映画がどういう風にに仕上がっているのか興味があったのだが、正直な所何か最近多くテレビで作られているスペシャルドラマ時代劇をちょっと金かけて作ったくらいの安っぽい映像作りといった印象だし、人間ドラマも薄っぺらい。
それにこういうスケールの大きい映画ならではの迫力あるはずな合戦シーンもどこかで見たような秘密戦隊モノや仮面ライダーみたいな爆発表現の他、人物同士の斬り合いでは血がやたら出るわりには不自然だし、血が出るにしても黒澤映画のような迫真のリアリティが全く感じられないちっぽけなやり方で無理に派手さを演出しようとしてるような印象。
映像的に良かった部分とすれば一部シーンでの衣装と大坂城の再現くらいであんまり大した事ないし、下らない部分に対して妙に伝統を守っていたりで現代風ヴィジュアル・エフェクトを使いながらも妙に古臭い作品に感じた。
それからキャスティングに関しては気の強い男勝りな人物である茶々役に宝塚男役トップの和央ようかを起用したのはわりとイメージにあってたし、重要な場面で決め台詞的な事を言うシーンや鎧を着て馬に乗ったりといったシーンはさすが「見せ方」がうまいというか宝塚ならではの格好良さがあって良かったのだが、逆に着物を着て「静」を感じさせるような、女性らしさを演じるシーンはちょっと演技的に違和感があった。
茶々には2人の妹、小督とはつがいるが、小督を演じた寺島しのぶと富田靖子はとてもじゃないが和央ようかの妹には見えない・・・・とくに寺島しのぶは妹というより下手したら母親に見えるくらいだし・・・・秀吉役の渡部篤郎、家康役の中村獅童もイメージとかなりミスマッチな感じだし、信長役をやった松方弘樹は演技が芝居がかり過ぎで変!
というわけで役柄の年齢設定やイメージと実際のキャスティングがバラバラでヒドイ配役だと思った。
昔の東映の時代劇ってオールスターキャストで作られたような大型作品「柳生一族の陰謀」とかシナリオの意外性とか伝統的なチャンバラの楽しさとかがいっぱい入っていたようなもっと面白い作品が多かったと思うのだが何でこんなにつまらなくなってしまったのだろうか?
ある意味ツッコミ所満載なおバカ映画として楽しめる作品かもしれないが、こんな映画フリーパス期間中じゃないと多分行かない。
ただ後ろで見ていたオバハンたちが「面白かったな~。あれ、だれやっけ?ワタナベ アツロウが秀吉やったんやな~」って・・・・(それはワタベ アツロウだろう!と心の中でツッこんでしまった)という会話を聴いたのが一番面白かったかも(爆)
戦国時代、織田信長の姪であり、その後豊臣秀吉の側室となり秀頼を生んだ淀殿こと茶々の生涯を描いた東映久々の本格時代劇映画である。
私は結構時代劇映画は好きなので今の時代流にこの映画がどういう風にに仕上がっているのか興味があったのだが、正直な所何か最近多くテレビで作られているスペシャルドラマ時代劇をちょっと金かけて作ったくらいの安っぽい映像作りといった印象だし、人間ドラマも薄っぺらい。
それにこういうスケールの大きい映画ならではの迫力あるはずな合戦シーンもどこかで見たような秘密戦隊モノや仮面ライダーみたいな爆発表現の他、人物同士の斬り合いでは血がやたら出るわりには不自然だし、血が出るにしても黒澤映画のような迫真のリアリティが全く感じられないちっぽけなやり方で無理に派手さを演出しようとしてるような印象。
映像的に良かった部分とすれば一部シーンでの衣装と大坂城の再現くらいであんまり大した事ないし、下らない部分に対して妙に伝統を守っていたりで現代風ヴィジュアル・エフェクトを使いながらも妙に古臭い作品に感じた。
それからキャスティングに関しては気の強い男勝りな人物である茶々役に宝塚男役トップの和央ようかを起用したのはわりとイメージにあってたし、重要な場面で決め台詞的な事を言うシーンや鎧を着て馬に乗ったりといったシーンはさすが「見せ方」がうまいというか宝塚ならではの格好良さがあって良かったのだが、逆に着物を着て「静」を感じさせるような、女性らしさを演じるシーンはちょっと演技的に違和感があった。
茶々には2人の妹、小督とはつがいるが、小督を演じた寺島しのぶと富田靖子はとてもじゃないが和央ようかの妹には見えない・・・・とくに寺島しのぶは妹というより下手したら母親に見えるくらいだし・・・・秀吉役の渡部篤郎、家康役の中村獅童もイメージとかなりミスマッチな感じだし、信長役をやった松方弘樹は演技が芝居がかり過ぎで変!
というわけで役柄の年齢設定やイメージと実際のキャスティングがバラバラでヒドイ配役だと思った。
昔の東映の時代劇ってオールスターキャストで作られたような大型作品「柳生一族の陰謀」とかシナリオの意外性とか伝統的なチャンバラの楽しさとかがいっぱい入っていたようなもっと面白い作品が多かったと思うのだが何でこんなにつまらなくなってしまったのだろうか?
ある意味ツッコミ所満載なおバカ映画として楽しめる作品かもしれないが、こんな映画フリーパス期間中じゃないと多分行かない。
ただ後ろで見ていたオバハンたちが「面白かったな~。あれ、だれやっけ?ワタナベ アツロウが秀吉やったんやな~」って・・・・(それはワタベ アツロウだろう!と心の中でツッこんでしまった)という会話を聴いたのが一番面白かったかも(爆)
by lucifuge
| 2008-01-08 21:38
| 映画/邦画