2008年 01月 18日
ゼロ時間の謎 |
女流ミステリー作家アガサ・クリスティーの「ゼロ時間へ」をフランスで映画化した「ゼロ時間の謎」を見た。
テニスプレイヤーであるギヨームは資産家である伯母カミーラの住むブルターニュの別荘へ強気な新妻キャロリーヌとともに呼ばれるが、そこにはギヨームの前の妻オードも呼ばれておりキャロリーヌは嫌悪感をあらわにする。
他にもカミーラの世話をしているマリや親戚のトマ、使用人たちが家におり、カミーラの友人で元検事のトレヴォーズやキャロリーヌの友人フレッドも晩餐に呼ばれていた。
晩餐の翌日トレヴォーズが死んでいるのが発見され、その後カミーラが何者かによって殺されてしまい、偶然バカンスに来ていたバタイユ警視が事件の捜査に乗り出すが・・・・・という感じのストーリー。
アガサ原作でフランス映画といえば去年見た「奥さまは名探偵」を思い出すが、妙なユーモアセンスでイマイチ笑えなかったあの作品よりメイドと執事のバカっぽいキャラ描写などユーモア面はなかなか笑えたし、ミステリーとしても結構奥深く作られていて面白かった。
それに冒頭で登場する自殺未遂の末に助かった男の存在や、その男に看護婦が「ある場所、ある時間にあなたがそこにいるだけで意味がある事がある」という意味深げな台詞、バタイユ警視の娘が学校内で起こった盗難事件の際にやってないのにやったと認めてしまったというエピソードなど、その後に展開されるミステリーや人間ドラマ面に暗示的な伏線が置かれているのも良い。
またこういうミステリー系の映画ならではの数々の怪しい登場人物たち、遺産や怨恨をめぐる様々な人物関係などもうまく構成されていて映画を見ながらあれやこれやと推理していくのも楽しいし、緻密に作られ計算された面白さがあった。
最近のサスペンス系の映画は90年代あたりから流行り始めた異常な連続殺人犯が登場するようなサイコスリラーや実際に起こったような事件を緻密に再現したような作品などが多くなってきたと思うが、そういう異常さや猟奇的なものを売りにしたようなものばかりではなく、この作品みたいな本格的な大人のミステリー映画ももっと見てみたい。
ちなみにアガサ原作作品では同じくフランスで作られた「Le Grand alibi」というのが既に出来ていて待機中らしいし楽しみ♪

テニスプレイヤーであるギヨームは資産家である伯母カミーラの住むブルターニュの別荘へ強気な新妻キャロリーヌとともに呼ばれるが、そこにはギヨームの前の妻オードも呼ばれておりキャロリーヌは嫌悪感をあらわにする。
他にもカミーラの世話をしているマリや親戚のトマ、使用人たちが家におり、カミーラの友人で元検事のトレヴォーズやキャロリーヌの友人フレッドも晩餐に呼ばれていた。
晩餐の翌日トレヴォーズが死んでいるのが発見され、その後カミーラが何者かによって殺されてしまい、偶然バカンスに来ていたバタイユ警視が事件の捜査に乗り出すが・・・・・という感じのストーリー。
アガサ原作でフランス映画といえば去年見た「奥さまは名探偵」を思い出すが、妙なユーモアセンスでイマイチ笑えなかったあの作品よりメイドと執事のバカっぽいキャラ描写などユーモア面はなかなか笑えたし、ミステリーとしても結構奥深く作られていて面白かった。
それに冒頭で登場する自殺未遂の末に助かった男の存在や、その男に看護婦が「ある場所、ある時間にあなたがそこにいるだけで意味がある事がある」という意味深げな台詞、バタイユ警視の娘が学校内で起こった盗難事件の際にやってないのにやったと認めてしまったというエピソードなど、その後に展開されるミステリーや人間ドラマ面に暗示的な伏線が置かれているのも良い。
またこういうミステリー系の映画ならではの数々の怪しい登場人物たち、遺産や怨恨をめぐる様々な人物関係などもうまく構成されていて映画を見ながらあれやこれやと推理していくのも楽しいし、緻密に作られ計算された面白さがあった。
最近のサスペンス系の映画は90年代あたりから流行り始めた異常な連続殺人犯が登場するようなサイコスリラーや実際に起こったような事件を緻密に再現したような作品などが多くなってきたと思うが、そういう異常さや猟奇的なものを売りにしたようなものばかりではなく、この作品みたいな本格的な大人のミステリー映画ももっと見てみたい。
ちなみにアガサ原作作品では同じくフランスで作られた「Le Grand alibi」というのが既に出来ていて待機中らしいし楽しみ♪

by lucifuge
| 2008-01-18 21:57
| 映画/洋画