2008年 01月 24日
墓場鬼太郎 |
先週からフジテレビ系で深夜に放送が開始された水木しげる原作のアニメ「墓場鬼太郎」を録画しておいたのを見た。
「墓場鬼太郎」は「ゲゲゲの鬼太郎」の原点的作品であるが、幽霊族の子として生まれた鬼太郎の生い立ちから父親がいかにして「目玉の親父」になったか?、ねずみ男との関係など通常知られている妖怪のヒーローである鬼太郎とは違う世界が描かれている。
同じフジテレビ系で放送中の絵が小ぎれいになりリニューアルされた「ゲゲゲの鬼太郎」と違ってこの「墓場鬼太郎」は人間の味方でイイ子ちゃんに成り下がってないし、子供向きの内容でもなく、むしろ毒のある不気味で恐ろしい得体の知れない子供として描かれており、人間に対して観察するが情は持たないし悲惨な目に遭っていても助けなかったり、2話目で登場した夜叉に簡単に操られたり弱くて抜けていて、果てはねずみ男に足元すくわれるようなドジを踏んだりヒーロー性は全く感じられなかったりするのが面白いし、その皮肉が効いたキャラクター性は水木しげる作品本来の魅力がよく出ていると思う。
特に水木世界におけるねずみ男は非情に悪知恵が効いて弱い者には容赦せず強い者にへつらうが、決して服従はしないで隙あらば強者もうまく利用しようとするふてぶてしさを持っていたり、金には目がないなど人間のマイナスな部分を皮肉的でコミカルに擬人化したキャラクターで、格好悪いが魅力的でもある不思議さを持っているし、ある意味この作品の影のアンチ・ヒーローなのかもしれない。
またアニメの絵柄にしても水木独特のゆらゆらドロドロした異様な雰囲気がうまく表現されていたりで、内容や映像含めてこれこそ求めていた鬼太郎だと思った。
今後は猫娘のエピソードが待機中だったり、この感じでいくなら期待出来そうだしこのタッチで「死神大戦記」なんかも映像化されたら面白そう。
家に「墓場鬼太郎」の原作本も持ってるので久しぶりにまた読みたくなった。
※関連記事
■ゲゲゲの鬼太郎(2007年アニメ版)
■ゲゲゲの鬼太郎(実写劇場版)
「墓場鬼太郎」は「ゲゲゲの鬼太郎」の原点的作品であるが、幽霊族の子として生まれた鬼太郎の生い立ちから父親がいかにして「目玉の親父」になったか?、ねずみ男との関係など通常知られている妖怪のヒーローである鬼太郎とは違う世界が描かれている。
同じフジテレビ系で放送中の絵が小ぎれいになりリニューアルされた「ゲゲゲの鬼太郎」と違ってこの「墓場鬼太郎」は人間の味方でイイ子ちゃんに成り下がってないし、子供向きの内容でもなく、むしろ毒のある不気味で恐ろしい得体の知れない子供として描かれており、人間に対して観察するが情は持たないし悲惨な目に遭っていても助けなかったり、2話目で登場した夜叉に簡単に操られたり弱くて抜けていて、果てはねずみ男に足元すくわれるようなドジを踏んだりヒーロー性は全く感じられなかったりするのが面白いし、その皮肉が効いたキャラクター性は水木しげる作品本来の魅力がよく出ていると思う。
特に水木世界におけるねずみ男は非情に悪知恵が効いて弱い者には容赦せず強い者にへつらうが、決して服従はしないで隙あらば強者もうまく利用しようとするふてぶてしさを持っていたり、金には目がないなど人間のマイナスな部分を皮肉的でコミカルに擬人化したキャラクターで、格好悪いが魅力的でもある不思議さを持っているし、ある意味この作品の影のアンチ・ヒーローなのかもしれない。
またアニメの絵柄にしても水木独特のゆらゆらドロドロした異様な雰囲気がうまく表現されていたりで、内容や映像含めてこれこそ求めていた鬼太郎だと思った。
今後は猫娘のエピソードが待機中だったり、この感じでいくなら期待出来そうだしこのタッチで「死神大戦記」なんかも映像化されたら面白そう。
家に「墓場鬼太郎」の原作本も持ってるので久しぶりにまた読みたくなった。
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by lucifuge
| 2008-01-24 23:04
| アニメ/邦画