2008年 01月 31日
マリと子犬の物語 |
桑原眞二、大野一興の「山古志村のマリと三匹の子犬」を原作とした映画「マリと子犬の物語」を見た。
新潟県山古志村に住む石川家は役場職員の優一と息子の亮太、妹の彩と祖父の優造の4人家族で幸せに暮らしていたが、ある日彩と亮太が神社に捨てられていた子犬を拾ってきて犬が苦手な優一は苦い顔をしながらも飼うことになる・・・・そして2004年、マリは3匹の子犬を産み母親になったりで彩たちは大喜び、しかし10月23日に発生した「新潟中越地震」により事態は一変する・・・・・といった内容。
最初単なる子供と動物のふれあいを通して感動にもっていくような味気のない映画かと思っていたのだが、どっちかというと焦点は大惨事となった「新潟中越地震」に置かれていてカワイイ動物や子供メインの感動ストーリーというよりは「ポセイドン」みたいなパニック状態における人々の苦悩や悲しみ、希望を描いたヒューマン・ドラマといった趣向が強かったし、地震のシーンはさすがに本格的で、実際はもっとひどかったのだろうが、映画として見る分わりと迫力ある映像に仕上がっていた。
また地震後の苦しい環境においての子供の成長していく姿、母を失った子供たちとマリへの想いを重ねる心理描写など感動系映画の泣かせるツボをベタに突いてくるやり方はそんなに好きではないが、実際にあった出来事を元にしているという重みに加えて、それなりに充実した作りだし、出てくる登場人物も苦境の中多少の衝突があるシーンもあるが、みんなイイ人たちばかりで嫌味がないし、先日見た「銀色のシーズン」みたいに「好みのジャンルじゃないが、素直に見れて楽しめる映画」だったと思う。
ただ、こういうまるで全く毒気の無い無菌室で作られたような映画を見てると、ちょっとヒネクレ思考の私としては逆に邪悪な想像がストーリー上に浮かんだり勝手な楽しみ方もしていたが(笑)
例えば、優一を演じているのは「2時間サスペンスの帝王」こと船越英一郎であるため、「いきなり殺人とか起きないかな~?」とか、クライマックスシーンでマリを探しに来た優一と子供たちがマリを呼ぶも出てこず、3匹の子犬たちだけが走ってくるシーンの時は「マリの死体を食って子犬が生き延びたのか?」とか(実はこのあとボロボロになっても生き残っていたマリが登場してきたが)悪どい想像を色々してしまった・・・。
他にはこの映画の地震で死んでしまうのが蛭子能収演じる村人のみであるが、死ぬのが芸能界で色々と黒い噂のある蛭子さんだけというのは何か意味ありげな・・・というのは考え過ぎだろうか?
それから倒壊した家に残された彩と優造を助けにきた自衛隊員をドラマ「ホテル」の高嶋政伸が演じてるが、「ホテル」の役のイメージが強いため、ヘリから地震でとんでもない状況になってる村の風景を見て「姉さん!大変です!」とか言ったらどうしよう?とか勝手に思ってしまったり映画自体は凄く純粋で良い内容ながら別の楽しみ方もしてしまった作品だった。

新潟県山古志村に住む石川家は役場職員の優一と息子の亮太、妹の彩と祖父の優造の4人家族で幸せに暮らしていたが、ある日彩と亮太が神社に捨てられていた子犬を拾ってきて犬が苦手な優一は苦い顔をしながらも飼うことになる・・・・そして2004年、マリは3匹の子犬を産み母親になったりで彩たちは大喜び、しかし10月23日に発生した「新潟中越地震」により事態は一変する・・・・・といった内容。
最初単なる子供と動物のふれあいを通して感動にもっていくような味気のない映画かと思っていたのだが、どっちかというと焦点は大惨事となった「新潟中越地震」に置かれていてカワイイ動物や子供メインの感動ストーリーというよりは「ポセイドン」みたいなパニック状態における人々の苦悩や悲しみ、希望を描いたヒューマン・ドラマといった趣向が強かったし、地震のシーンはさすがに本格的で、実際はもっとひどかったのだろうが、映画として見る分わりと迫力ある映像に仕上がっていた。
また地震後の苦しい環境においての子供の成長していく姿、母を失った子供たちとマリへの想いを重ねる心理描写など感動系映画の泣かせるツボをベタに突いてくるやり方はそんなに好きではないが、実際にあった出来事を元にしているという重みに加えて、それなりに充実した作りだし、出てくる登場人物も苦境の中多少の衝突があるシーンもあるが、みんなイイ人たちばかりで嫌味がないし、先日見た「銀色のシーズン」みたいに「好みのジャンルじゃないが、素直に見れて楽しめる映画」だったと思う。
ただ、こういうまるで全く毒気の無い無菌室で作られたような映画を見てると、ちょっとヒネクレ思考の私としては逆に邪悪な想像がストーリー上に浮かんだり勝手な楽しみ方もしていたが(笑)
例えば、優一を演じているのは「2時間サスペンスの帝王」こと船越英一郎であるため、「いきなり殺人とか起きないかな~?」とか、クライマックスシーンでマリを探しに来た優一と子供たちがマリを呼ぶも出てこず、3匹の子犬たちだけが走ってくるシーンの時は「マリの死体を食って子犬が生き延びたのか?」とか(実はこのあとボロボロになっても生き残っていたマリが登場してきたが)悪どい想像を色々してしまった・・・。
他にはこの映画の地震で死んでしまうのが蛭子能収演じる村人のみであるが、死ぬのが芸能界で色々と黒い噂のある蛭子さんだけというのは何か意味ありげな・・・というのは考え過ぎだろうか?
それから倒壊した家に残された彩と優造を助けにきた自衛隊員をドラマ「ホテル」の高嶋政伸が演じてるが、「ホテル」の役のイメージが強いため、ヘリから地震でとんでもない状況になってる村の風景を見て「姉さん!大変です!」とか言ったらどうしよう?とか勝手に思ってしまったり映画自体は凄く純粋で良い内容ながら別の楽しみ方もしてしまった作品だった。

by lucifuge
| 2008-01-31 22:07
| 映画/邦画