2008年 02月 01日
テラビシアにかける橋 |
キャサリン・パターソンによって書かれた児童文学の金字塔といわれる原作を映画化した「テラビシアにかける橋」を見た。
兄弟が多く貧しい家の息子である小学5年生のジェスは家では両親から構って貰えず、学校ではいじめられ、自分の居場所を見出せずに日々を送っていたが、彼は想像力に優れ彼の考えた空想世界を絵にする才能を持っていた。
そんなジェスの生活が転校してきた個性的で活発な少女レスリーの存在によって大きく変化していく・・・・レスリーもまた想像力に優れ、彼女独自の世界を文章で表現する事がうまかったり、越してきたレスリーの家がジェスの隣だったりした事などから次第に仲良くなっていき、近くにある小川を越えた森の中に二人だけの幻想的な魔法の王国「テラビシア」を想像し、作っていく。
そしてテラビシアでの出来事は現実世界にも影響を与えていき、学校での環境や家族との関係などどんどん変化が訪れていくが、ある日突然の悲劇が彼等を待っていた・・・・・といったストーリー。
劇中幻想的な生物や不思議な光景などファンタジックな映像も色々出てくるが、よくあるファンタジー映画と違ってその世界はあくまで彼等の想像によって作られた世界であり、映画の中の現実世界にそういう異世界が存在しているというわけではないという描き方が面白いし、そういう意味ではファンタジー映画と呼ぶにはちょっと違う独特な映画。
また現実から疎外された子供たちが自らが作り出した幻想世界を通して彼等の苦悩や成長、ジェスとレスリーの友情やジェスが憧れる先生との交流、ジェスと父母との関係、妹に対する兄としてのジェスの想いなど様々な愛の形が描かれていたり人間ドラマとしても凄く深い内容に仕上がっている。
それに後半の「ある出来事」については全く予想外で驚いてしまったし、単に子供たちの純粋な映画というのではなく、現実には耐え切れないような辛く悲しい事に遭遇してしまう事もあるし、それと向き合って生きていかなければならないといった厳しさもちゃんと描かれていたのも良かった。
ここ最近見たファンタジー系の映画では「パンズ・ラビリンス」がベストであるが、この「テラビシアにかける橋」もそれに次ぐくらい凄く印象的で心に残る作品だったと思う。

兄弟が多く貧しい家の息子である小学5年生のジェスは家では両親から構って貰えず、学校ではいじめられ、自分の居場所を見出せずに日々を送っていたが、彼は想像力に優れ彼の考えた空想世界を絵にする才能を持っていた。
そんなジェスの生活が転校してきた個性的で活発な少女レスリーの存在によって大きく変化していく・・・・レスリーもまた想像力に優れ、彼女独自の世界を文章で表現する事がうまかったり、越してきたレスリーの家がジェスの隣だったりした事などから次第に仲良くなっていき、近くにある小川を越えた森の中に二人だけの幻想的な魔法の王国「テラビシア」を想像し、作っていく。
そしてテラビシアでの出来事は現実世界にも影響を与えていき、学校での環境や家族との関係などどんどん変化が訪れていくが、ある日突然の悲劇が彼等を待っていた・・・・・といったストーリー。
劇中幻想的な生物や不思議な光景などファンタジックな映像も色々出てくるが、よくあるファンタジー映画と違ってその世界はあくまで彼等の想像によって作られた世界であり、映画の中の現実世界にそういう異世界が存在しているというわけではないという描き方が面白いし、そういう意味ではファンタジー映画と呼ぶにはちょっと違う独特な映画。
また現実から疎外された子供たちが自らが作り出した幻想世界を通して彼等の苦悩や成長、ジェスとレスリーの友情やジェスが憧れる先生との交流、ジェスと父母との関係、妹に対する兄としてのジェスの想いなど様々な愛の形が描かれていたり人間ドラマとしても凄く深い内容に仕上がっている。
それに後半の「ある出来事」については全く予想外で驚いてしまったし、単に子供たちの純粋な映画というのではなく、現実には耐え切れないような辛く悲しい事に遭遇してしまう事もあるし、それと向き合って生きていかなければならないといった厳しさもちゃんと描かれていたのも良かった。
ここ最近見たファンタジー系の映画では「パンズ・ラビリンス」がベストであるが、この「テラビシアにかける橋」もそれに次ぐくらい凄く印象的で心に残る作品だったと思う。

by lucifuge
| 2008-02-01 22:28
| 映画/洋画