2008年 03月 03日
METライブビューイング~プッチーニ《マノン・レスコー》 |
ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場のオペラを映画として公開する企画「ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場のオペラを映画として公開する企画「METライブビューイング」の第4弾「プッチーニ《マノン・レスコー》」を見た。
アベ・プレヴォの小説「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」をプッチーニがオペラ化した作品をエイドリアン・ノーブルの演出、ジェームズ・レヴァイン指揮で上演したものである。
18世紀のフランス、親に修道女にさせられるため兄と共にアミアンに来たマノンに一目惚れした学生デ・グリュー、そして一方マノンたちに同行していた財務官ジェロンテもマノンに惚れており誘拐して自らの愛人にしようと画策するも、裏をかいたデ・グリューはマノンと共にパリへ駆け落ちする。
しかしその後、貧乏なデ・グリューの元から裕福なジェロンテの元にマノンは行ってしまうものの、やはりデ・グリューの事が忘れられず密会し、それがジェロンテにばれマノンは告訴、アメリカへ国外追放される運命に・・・・・といったストーリー。
最初マノンが純粋な愛を貫くキャラクターなのかと思いきや、1幕のラストでデ・グリューと駆け落ちした後、2幕ではいきなりジェロンテのもとで贅沢三昧の生活してる様子にはビックリで結構自分勝手な女なのは意外だったし、口ではデ・グリューに対する純粋な愛を求めながらもジェロンテの宝石にかなり未練があったり、周囲の男を振り回す「小悪魔」的な女として描かれていたのは結構感覚として現代的に感じられたし、こういうちょっとタチの悪い女って昔からいたのかも?
それから前半はかなり音楽的には陽気で楽しい感じの話かと思いきや、後半は悲劇的展開になったりでマノンのキャラクター性だけでなく話も意外な感じだったし、何よりキャラとして曲者だったのが軍人で博打好きなマノンの兄で、マノンを利用して財にありつこうとしたり、情報を操って色々騒ぎを起こしたり物語の「波」となるエピソードの原因の影にはこのキャラクターの存在があるというのは面白い。
これまで「METライブビューイング」はこの作品を含め全て見てきたが、今回のが一番私が求めるオペラの醍醐味を味合わせてくれる舞台だったし、派手ではないが作りこまれた豪華なセットと衣装や盛り上がる感じの曲の多さ、意外な展開など満足出来る面白さだった☆
ただラストの場面はちょっと小じんまりまとめ過ぎた感じもするが。
それにしても舞台全体としては満足なものの、このオペラの中心となるマノン役の設定が18歳というのに対して演じた女優が47歳というのはかなり無理がある気がしたし、マノンの美貌や魅力が男たちを魅了する話なのに衣装として白髪の鬘を付けていたりするシーンでは見方によっては老婆に見えてしまうマノンには説得力が感じられず、もうちょっと配役を考えて欲しかった気がして全体的には良かったのにちょっと残念。
プッチーニのオペラでは今後のラインナップとして予告編で流れていた「ラ・ボエーム」の舞台がこの作品よりさらにゴージャスで凄そうなのでこちらにも期待。
を見た。
アベ・プレヴォの小説「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」をプッチーニがオペラ化した作品をエイドリアン・ノーブルの演出、ジェームズ・レヴァイン指揮で上演したものである。
18世紀のフランス、親に修道女にさせられるため兄と共にアミアンに来たマノンに一目惚れした学生デ・グリュー、そして一方マノンたちに同行していた財務官ジェロンテもマノンに惚れており誘拐して自らの愛人にしようと画策するも、裏をかいたデ・グリューはマノンと共にパリへ駆け落ちする。
しかしその後、貧乏なデ・グリューの元から裕福なジェロンテの元にマノンは行ってしまうものの、やはりデ・グリューの事が忘れられず密会し、それがジェロンテにばれマノンは告訴、アメリカへ国外追放される運命に・・・・・といったストーリー。
最初マノンが純粋な愛を貫くキャラクターなのかと思いきや、1幕のラストでデ・グリューと駆け落ちした後、2幕ではいきなりジェロンテのもとで贅沢三昧の生活してる様子にはビックリで結構自分勝手な女なのは意外だったし、口ではデ・グリューに対する純粋な愛を求めながらもジェロンテの宝石にかなり未練があったり、周囲の男を振り回す「小悪魔」的な女として描かれていたのは結構感覚として現代的に感じられたし、こういうちょっとタチの悪い女って昔からいたのかも?
それから前半はかなり音楽的には陽気で楽しい感じの話かと思いきや、後半は悲劇的展開になったりでマノンのキャラクター性だけでなく話も意外な感じだったし、何よりキャラとして曲者だったのが軍人で博打好きなマノンの兄で、マノンを利用して財にありつこうとしたり、情報を操って色々騒ぎを起こしたり物語の「波」となるエピソードの原因の影にはこのキャラクターの存在があるというのは面白い。
これまで「METライブビューイング」はこの作品を含め全て見てきたが、今回のが一番私が求めるオペラの醍醐味を味合わせてくれる舞台だったし、派手ではないが作りこまれた豪華なセットと衣装や盛り上がる感じの曲の多さ、意外な展開など満足出来る面白さだった☆
ただラストの場面はちょっと小じんまりまとめ過ぎた感じもするが。
それにしても舞台全体としては満足なものの、このオペラの中心となるマノン役の設定が18歳というのに対して演じた女優が47歳というのはかなり無理がある気がしたし、マノンの美貌や魅力が男たちを魅了する話なのに衣装として白髪の鬘を付けていたりするシーンでは見方によっては老婆に見えてしまうマノンには説得力が感じられず、もうちょっと配役を考えて欲しかった気がして全体的には良かったのにちょっと残念。
プッチーニのオペラでは今後のラインナップとして予告編で流れていた「ラ・ボエーム」の舞台がこの作品よりさらにゴージャスで凄そうなのでこちらにも期待。
アベ・プレヴォの小説「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」をプッチーニがオペラ化した作品をエイドリアン・ノーブルの演出、ジェームズ・レヴァイン指揮で上演したものである。
18世紀のフランス、親に修道女にさせられるため兄と共にアミアンに来たマノンに一目惚れした学生デ・グリュー、そして一方マノンたちに同行していた財務官ジェロンテもマノンに惚れており誘拐して自らの愛人にしようと画策するも、裏をかいたデ・グリューはマノンと共にパリへ駆け落ちする。
しかしその後、貧乏なデ・グリューの元から裕福なジェロンテの元にマノンは行ってしまうものの、やはりデ・グリューの事が忘れられず密会し、それがジェロンテにばれマノンは告訴、アメリカへ国外追放される運命に・・・・・といったストーリー。
最初マノンが純粋な愛を貫くキャラクターなのかと思いきや、1幕のラストでデ・グリューと駆け落ちした後、2幕ではいきなりジェロンテのもとで贅沢三昧の生活してる様子にはビックリで結構自分勝手な女なのは意外だったし、口ではデ・グリューに対する純粋な愛を求めながらもジェロンテの宝石にかなり未練があったり、周囲の男を振り回す「小悪魔」的な女として描かれていたのは結構感覚として現代的に感じられたし、こういうちょっとタチの悪い女って昔からいたのかも?
それから前半はかなり音楽的には陽気で楽しい感じの話かと思いきや、後半は悲劇的展開になったりでマノンのキャラクター性だけでなく話も意外な感じだったし、何よりキャラとして曲者だったのが軍人で博打好きなマノンの兄で、マノンを利用して財にありつこうとしたり、情報を操って色々騒ぎを起こしたり物語の「波」となるエピソードの原因の影にはこのキャラクターの存在があるというのは面白い。
これまで「METライブビューイング」はこの作品を含め全て見てきたが、今回のが一番私が求めるオペラの醍醐味を味合わせてくれる舞台だったし、派手ではないが作りこまれた豪華なセットと衣装や盛り上がる感じの曲の多さ、意外な展開など満足出来る面白さだった☆
ただラストの場面はちょっと小じんまりまとめ過ぎた感じもするが。
それにしても舞台全体としては満足なものの、このオペラの中心となるマノン役の設定が18歳というのに対して演じた女優が47歳というのはかなり無理がある気がしたし、マノンの美貌や魅力が男たちを魅了する話なのに衣装として白髪の鬘を付けていたりするシーンでは見方によっては老婆に見えてしまうマノンには説得力が感じられず、もうちょっと配役を考えて欲しかった気がして全体的には良かったのにちょっと残念。
プッチーニのオペラでは今後のラインナップとして予告編で流れていた「ラ・ボエーム」の舞台がこの作品よりさらにゴージャスで凄そうなのでこちらにも期待。
を見た。
アベ・プレヴォの小説「騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語」をプッチーニがオペラ化した作品をエイドリアン・ノーブルの演出、ジェームズ・レヴァイン指揮で上演したものである。
18世紀のフランス、親に修道女にさせられるため兄と共にアミアンに来たマノンに一目惚れした学生デ・グリュー、そして一方マノンたちに同行していた財務官ジェロンテもマノンに惚れており誘拐して自らの愛人にしようと画策するも、裏をかいたデ・グリューはマノンと共にパリへ駆け落ちする。
しかしその後、貧乏なデ・グリューの元から裕福なジェロンテの元にマノンは行ってしまうものの、やはりデ・グリューの事が忘れられず密会し、それがジェロンテにばれマノンは告訴、アメリカへ国外追放される運命に・・・・・といったストーリー。
最初マノンが純粋な愛を貫くキャラクターなのかと思いきや、1幕のラストでデ・グリューと駆け落ちした後、2幕ではいきなりジェロンテのもとで贅沢三昧の生活してる様子にはビックリで結構自分勝手な女なのは意外だったし、口ではデ・グリューに対する純粋な愛を求めながらもジェロンテの宝石にかなり未練があったり、周囲の男を振り回す「小悪魔」的な女として描かれていたのは結構感覚として現代的に感じられたし、こういうちょっとタチの悪い女って昔からいたのかも?
それから前半はかなり音楽的には陽気で楽しい感じの話かと思いきや、後半は悲劇的展開になったりでマノンのキャラクター性だけでなく話も意外な感じだったし、何よりキャラとして曲者だったのが軍人で博打好きなマノンの兄で、マノンを利用して財にありつこうとしたり、情報を操って色々騒ぎを起こしたり物語の「波」となるエピソードの原因の影にはこのキャラクターの存在があるというのは面白い。
これまで「METライブビューイング」はこの作品を含め全て見てきたが、今回のが一番私が求めるオペラの醍醐味を味合わせてくれる舞台だったし、派手ではないが作りこまれた豪華なセットと衣装や盛り上がる感じの曲の多さ、意外な展開など満足出来る面白さだった☆
ただラストの場面はちょっと小じんまりまとめ過ぎた感じもするが。
それにしても舞台全体としては満足なものの、このオペラの中心となるマノン役の設定が18歳というのに対して演じた女優が47歳というのはかなり無理がある気がしたし、マノンの美貌や魅力が男たちを魅了する話なのに衣装として白髪の鬘を付けていたりするシーンでは見方によっては老婆に見えてしまうマノンには説得力が感じられず、もうちょっと配役を考えて欲しかった気がして全体的には良かったのにちょっと残念。
プッチーニのオペラでは今後のラインナップとして予告編で流れていた「ラ・ボエーム」の舞台がこの作品よりさらにゴージャスで凄そうなのでこちらにも期待。
by lucifuge
| 2008-03-03 21:10
| 舞台