2008年 03月 11日
不思議ナックルズ vol.12 |
こないだ読んだ「別冊ナックルズ vol.6 日本怪伝説」が数々のミステリーな事件を一般に知られている情報とは違う独自の視点でレポートしていたのが面白くて結構気に入ってしまったので、他に「ナックルズ」系の本で似たジャンルのものが出てないかと探していたらネットの古本で「不思議ナックルズ vol.12」というのを見つけたので入手した。
この本も別冊ナックルズと同じく、オカルト系記事から世間を騒がせた有名事件に未解決事件などを追った記事が載っていてなかなか面白い。
特に特集のひとつである「都市伝説」をレポートした記事ではスナッフ・フィルムの噂から派生したと思われる「殺人ショー」についての記事が衝撃的。
インタビューに応じた裏社会の関係者によると商業的に殺人フィルムを作って流通させるような事は見た事がないが、目の前で殺人をショーとして見せるイベントが一部の人間の間で行なわれているとか・・・・それから口裂け女には実在のモデルがいたという話とか、30年前神奈川から東京にかけて噂された怪人「三本足のサリー」についての記事など街にいる不可解でちょっと怪しい人物が噂から尾ヒレが付いて都市伝説化されていく過程が描かれているようで、実際多くの都市伝説のキャラクターやエピソードなどはある地域の人々が封印してしまった公には言えない異様な存在について間接的に伝わってきたものなのかもしれない。
私が小学生の頃にも近所に晴れの日も雨の日も毎日おもちゃ屋の前で腕を組んで立っている変なオッサンがいたし、今でも毎晩家の外の通りを「ホォーッホォーッ」と奇声をあげて歩いていくオッサンがいたり、不可解な人物は存在するし、何が目的か何者なのか全くわからない得体の知れなさが周囲の人々の想像力を刺激して怪人になってしまうのだろう。
ましてや想像力豊かな子供の頃にそういう強烈な人物に会ってしまうと勝手なストーリーが面白おかしくつけられてどんどん広がっていくのだと思う。
他に面白かったのとは漫画家、水木しげる氏のインタビューで大の水木ファンである記者がリニューアルされたアニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」で猫娘が「萌え系」になってしまっている事に不満を感じ、その事にといて水木氏にどう思うかという質問をしたのだが、水木氏は「猫むすびが何だって?」と全く記者の話を聞いていないマイペースさが笑えるし、いかにも水木しげるらしくてイイ!
その他にも「魔の踏切り」や「木彫りの仏像」などゾッとするようなオカルト話や、「下山事件」や「歯科一家バラバラ殺人事件」、「ミートホープ事件」などの裏にある報道されていない話なども興味深かったし、おかしな事が書いてある絵馬のコーナーとか昭和時代に売られていた珍妙な商品(今回は身長が伸びるという「身長機」)のコーナーなど笑えるページもあったりで色んな「不思議」を取り入れた面白い1冊になっていた。
それから表紙はナイフを持って涙を流しているというミステリアスな雰囲気の細密に描かれた人形の絵が使われているのであるが、どこかで見たタッチの作品だと思ってたら、何と去年青木画廊で会った「七戸優」さんの作品でビックリ!
七戸さんのこれまでの作品の雰囲気と比べると雑誌の傾向に合わせたのか、いつもより怖い感じの雰囲気を持った絵になっているし、意外な作品の一面が感じられて新鮮。
私もいつかこういう風に雑誌や本の表紙に作品を飾れるようになりたい。

この本も別冊ナックルズと同じく、オカルト系記事から世間を騒がせた有名事件に未解決事件などを追った記事が載っていてなかなか面白い。
特に特集のひとつである「都市伝説」をレポートした記事ではスナッフ・フィルムの噂から派生したと思われる「殺人ショー」についての記事が衝撃的。
インタビューに応じた裏社会の関係者によると商業的に殺人フィルムを作って流通させるような事は見た事がないが、目の前で殺人をショーとして見せるイベントが一部の人間の間で行なわれているとか・・・・それから口裂け女には実在のモデルがいたという話とか、30年前神奈川から東京にかけて噂された怪人「三本足のサリー」についての記事など街にいる不可解でちょっと怪しい人物が噂から尾ヒレが付いて都市伝説化されていく過程が描かれているようで、実際多くの都市伝説のキャラクターやエピソードなどはある地域の人々が封印してしまった公には言えない異様な存在について間接的に伝わってきたものなのかもしれない。
私が小学生の頃にも近所に晴れの日も雨の日も毎日おもちゃ屋の前で腕を組んで立っている変なオッサンがいたし、今でも毎晩家の外の通りを「ホォーッホォーッ」と奇声をあげて歩いていくオッサンがいたり、不可解な人物は存在するし、何が目的か何者なのか全くわからない得体の知れなさが周囲の人々の想像力を刺激して怪人になってしまうのだろう。
ましてや想像力豊かな子供の頃にそういう強烈な人物に会ってしまうと勝手なストーリーが面白おかしくつけられてどんどん広がっていくのだと思う。
他に面白かったのとは漫画家、水木しげる氏のインタビューで大の水木ファンである記者がリニューアルされたアニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」で猫娘が「萌え系」になってしまっている事に不満を感じ、その事にといて水木氏にどう思うかという質問をしたのだが、水木氏は「猫むすびが何だって?」と全く記者の話を聞いていないマイペースさが笑えるし、いかにも水木しげるらしくてイイ!
その他にも「魔の踏切り」や「木彫りの仏像」などゾッとするようなオカルト話や、「下山事件」や「歯科一家バラバラ殺人事件」、「ミートホープ事件」などの裏にある報道されていない話なども興味深かったし、おかしな事が書いてある絵馬のコーナーとか昭和時代に売られていた珍妙な商品(今回は身長が伸びるという「身長機」)のコーナーなど笑えるページもあったりで色んな「不思議」を取り入れた面白い1冊になっていた。
それから表紙はナイフを持って涙を流しているというミステリアスな雰囲気の細密に描かれた人形の絵が使われているのであるが、どこかで見たタッチの作品だと思ってたら、何と去年青木画廊で会った「七戸優」さんの作品でビックリ!
七戸さんのこれまでの作品の雰囲気と比べると雑誌の傾向に合わせたのか、いつもより怖い感じの雰囲気を持った絵になっているし、意外な作品の一面が感じられて新鮮。
私もいつかこういう風に雑誌や本の表紙に作品を飾れるようになりたい。

by lucifuge
| 2008-03-11 22:08
| 本/雑誌・増刊