2008年 03月 18日
ライラの冒険 黄金の羅針盤 |
95年に発表された当時、トールキンの「指輪物語」に匹敵するファンタジーと評価を受けたというフィリップ・プルマンのベストセラー小説を映画化した「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を見た。
我々が住む世界とは似て非なる世界(=パラレルワールド)を舞台に、その世界に住む人々は自らの魂が外に動物の姿で分身として存在(=ダイモン)していたり、北極には話す事が出来る白クマの王国が存在していたり、魔女がいたりと20世紀初頭くらいの文化水準と魔法が入り混じったような不思議な世界である。
幼い頃に両親を事故で亡くしたという少女ライラは探検家である叔父アスリエル卿の保護下でオックスフォードの大学寮に世話されていたが、彼女はとんでもないお転婆で好奇心旺盛。
そんなライラに「教権」ともつながりがあるという謎の未亡人コールター夫人から引き取りたいと申し出があり、そんな時今までライラを見守ってきた学寮長からは「運命の時が来た」と真実を告げるという「黄金の羅針盤」を渡されたが、その黄金の羅針盤をめぐってライラに次々危機が襲い掛かり、冒険の旅が展開されていく・・・といったストーリー。
まず「ダイモン」という設定が特異で面白いし、世界を支配する教会のような組織「教権」の陰謀や、教権が触れたがらない「ダスト」と「異世界」の謎、そのタブーに対して研究を続けるため教権と対立するアスリエル卿やライラの地元で頻発する「ゴブラー」とよばれる組織による子供誘拐事件、羅針盤を狙うコールター夫人の進める「切り離し」とよばれる実験の謎とかミステリアスな要素も好きな感じだし、子供をさらわれゴブラーを追う放浪部族ジプシャンの連中とライラの交流とか白クマの王国での戦いのエピソードや魔女のアクションシーンなど特撮映像もうまく出来ていてファンタジー映画としてはわりと良いと思う。
ライラとコールター夫人の関係に関しては見ていて読める感じに作られていたが、ファンタジー作品では最近見た「デイウォッチ」にしても何故かああいう「スターウォーズ」的なキャラクター設定がありがちな気がするが・・・。
それからライラのキャラクターもファンタジーでよくあるような気が強いが純粋な少女主人公って感じではなく結構悪ガキで平気でデカイ嘘をつくし、周りの大人よりはだいぶ肝がすわっているというある意味アウトローっぽいイメージも変わってて印象的だし、このキャラは実はライラの本当の親が誰かというのを考えるとそのキャラクターの性格にとてもマッチしていて納得がいく感じ。
ストーリーとしてはこの世界の色んな設定があって、多くの登場人物が登場するわりには話がわかりやす過ぎるほど単純なのでボーッと見ててもそれなりに安心して楽しめる映画だったと思う。
まあまだまだ三部作のうちの第一作なのでこれからさらに話がダイナミックに展開していってくれるのに期待♪
しかしながら私が毎週聴いている毒舌で映画紹介をするあるラジオ番組の情報ではこの作品の続編が作られるのは日本での興行成績次第であんまり客が入らなければナシになるとか・・・ってあんな中途半端な所で終わって、もし続編作らなかったら凄く消化不良!
キャスティングに関しては主役のライラを演じたダコタ・ブルー・リチャーズは全くの新人ながら口達者なライラのキャラクターを見事に演じていたし、対するコールター夫人を演じたニコール・キッドマンの悪女っぷりとイイ勝負で「女の戦い」的な演技の楽しみも含んでいたし、女優陣でいうと「キングダム・オブ・ヘブン」でエキゾチックなエルサレムの王女を演じたエヴァ・グリーンが魔女役で出ていたり、息子をさらわれたジプシャンの母親役にホラーの名作「ヘルレイザー」で悪女ジュリアを演じたクレア・ヒギンズが出ていたのが意外な感じで面白い配役だった。
我々が住む世界とは似て非なる世界(=パラレルワールド)を舞台に、その世界に住む人々は自らの魂が外に動物の姿で分身として存在(=ダイモン)していたり、北極には話す事が出来る白クマの王国が存在していたり、魔女がいたりと20世紀初頭くらいの文化水準と魔法が入り混じったような不思議な世界である。
幼い頃に両親を事故で亡くしたという少女ライラは探検家である叔父アスリエル卿の保護下でオックスフォードの大学寮に世話されていたが、彼女はとんでもないお転婆で好奇心旺盛。
そんなライラに「教権」ともつながりがあるという謎の未亡人コールター夫人から引き取りたいと申し出があり、そんな時今までライラを見守ってきた学寮長からは「運命の時が来た」と真実を告げるという「黄金の羅針盤」を渡されたが、その黄金の羅針盤をめぐってライラに次々危機が襲い掛かり、冒険の旅が展開されていく・・・といったストーリー。
まず「ダイモン」という設定が特異で面白いし、世界を支配する教会のような組織「教権」の陰謀や、教権が触れたがらない「ダスト」と「異世界」の謎、そのタブーに対して研究を続けるため教権と対立するアスリエル卿やライラの地元で頻発する「ゴブラー」とよばれる組織による子供誘拐事件、羅針盤を狙うコールター夫人の進める「切り離し」とよばれる実験の謎とかミステリアスな要素も好きな感じだし、子供をさらわれゴブラーを追う放浪部族ジプシャンの連中とライラの交流とか白クマの王国での戦いのエピソードや魔女のアクションシーンなど特撮映像もうまく出来ていてファンタジー映画としてはわりと良いと思う。
ライラとコールター夫人の関係に関しては見ていて読める感じに作られていたが、ファンタジー作品では最近見た「デイウォッチ」にしても何故かああいう「スターウォーズ」的なキャラクター設定がありがちな気がするが・・・。
それからライラのキャラクターもファンタジーでよくあるような気が強いが純粋な少女主人公って感じではなく結構悪ガキで平気でデカイ嘘をつくし、周りの大人よりはだいぶ肝がすわっているというある意味アウトローっぽいイメージも変わってて印象的だし、このキャラは実はライラの本当の親が誰かというのを考えるとそのキャラクターの性格にとてもマッチしていて納得がいく感じ。
ストーリーとしてはこの世界の色んな設定があって、多くの登場人物が登場するわりには話がわかりやす過ぎるほど単純なのでボーッと見ててもそれなりに安心して楽しめる映画だったと思う。
まあまだまだ三部作のうちの第一作なのでこれからさらに話がダイナミックに展開していってくれるのに期待♪
しかしながら私が毎週聴いている毒舌で映画紹介をするあるラジオ番組の情報ではこの作品の続編が作られるのは日本での興行成績次第であんまり客が入らなければナシになるとか・・・ってあんな中途半端な所で終わって、もし続編作らなかったら凄く消化不良!
キャスティングに関しては主役のライラを演じたダコタ・ブルー・リチャーズは全くの新人ながら口達者なライラのキャラクターを見事に演じていたし、対するコールター夫人を演じたニコール・キッドマンの悪女っぷりとイイ勝負で「女の戦い」的な演技の楽しみも含んでいたし、女優陣でいうと「キングダム・オブ・ヘブン」でエキゾチックなエルサレムの王女を演じたエヴァ・グリーンが魔女役で出ていたり、息子をさらわれたジプシャンの母親役にホラーの名作「ヘルレイザー」で悪女ジュリアを演じたクレア・ヒギンズが出ていたのが意外な感じで面白い配役だった。
by lucifuge
| 2008-03-18 22:20
| 映画/洋画