2008年 04月 01日
魔法にかけられて |
ディズニーのアニメーションと実写を組み合わせたファンタジー映画「魔法にかけられて」を見た。
アニメーションの中のおとぎの国「アンダレーシア」に住むジゼルは運命の王子エドワードと出会い、結婚を決めるが、義理の息子であるエドワードの結婚によって新たなプリンセスとなったジゼルに自分の王国を奪われる事を恐れた魔女ナリッサはジゼルを罠にはめ、現実世界のニューヨークへ追い出してしまう。
ジゼルはおとぎの国とは全く違う常識の中、変人扱いされるが、弁護士であるロバートと娘のモーガンに出会った事から彼等にプライベートや仕事の面で迷惑をかけながらもお互い影響されていく・・・・一方ジゼルを追って現実世界に来たエドワードとリスのピップが起こす珍騒動や、魔女の使いとしてやってきたナサニエルが二人を出会えないよう画策したりと展開する中、ついにシビレをきらした魔女ナリッサまでもが現実世界にやってきて・・・・といったストーリー。
これはディズニーの作品であるが、ディズニー映画がこれまで築き上げてきたいかにもなメルヘン世界を自らおちょくってしまったような自虐的設定がまず面白いし、ディズニーのファンタジーアニメの登場人物が突然歌いだしたりするおかしさや、出会ってすぐ結婚を決めたりする思考や動物と話せたりするキャラクターの特異な設定とか現実的に考えると「ちょっとオカシイ人」といった奇妙さをうまく皮肉ってコメディに仕立て上げてるし、ジゼルがニューヨークの部屋で動物を使って掃除をするシーンなどは通常アニメではリスや小鳥、鹿などかわいくメルヘンな動物たちが登場するところが・・・そこはニューヨーク!そんなメルヘンな動物がいるはずもなく、出てくるのがハエやゴキブリ、ドブネズミにハトとか結構絵的に不気味な感じ(またそれぞれの動物の表現がリアルだし!)だったりで昔見たロメロのオムニバス・ホラー「クリープショー」のゴキブリがウジャウジャ出てくる第5話を思い出してしまったり意外に毒のある演出がディズニー映画からしたら新鮮で面白い☆
しかしながら夢とかメルヘンとか心に潤いを忘れてしまっている現代人にそういうメルヘンなジゼルの存在が徐々に影響を与えていったり、まだまだ夢のある心を持ったモーガンとジゼルの触れ合いのシーンは自然に見えたりディズニー的な美学もちゃんと描かれていたし、それぞれの人物関係が本来の元サヤにはならないものの、結果的に悪は滅びてみんなハッピーという結末はディズニーの王道を外していなくて、一見自虐的な映画のようで実はれっきとしたディズニー映画というヒネリを効かした作りはなかなか良かったと思う。
まああのラストも(ネタばれアリ)リアルに考えた場合、国籍のない身元不明な謎の女が弁護士と結婚して服の店開いてるのは凄く怪しいし、キャリアウーマンが一人どこかへ行方不明になってしまって(王子とおとぎの国に行ってプリンセスになったのだが)その元交際相手の弁護士は身元不明な女と暮らしているなんて、もし警察の立場ならどういう真相が浮かぶだろうか・・・?

アニメーションの中のおとぎの国「アンダレーシア」に住むジゼルは運命の王子エドワードと出会い、結婚を決めるが、義理の息子であるエドワードの結婚によって新たなプリンセスとなったジゼルに自分の王国を奪われる事を恐れた魔女ナリッサはジゼルを罠にはめ、現実世界のニューヨークへ追い出してしまう。
ジゼルはおとぎの国とは全く違う常識の中、変人扱いされるが、弁護士であるロバートと娘のモーガンに出会った事から彼等にプライベートや仕事の面で迷惑をかけながらもお互い影響されていく・・・・一方ジゼルを追って現実世界に来たエドワードとリスのピップが起こす珍騒動や、魔女の使いとしてやってきたナサニエルが二人を出会えないよう画策したりと展開する中、ついにシビレをきらした魔女ナリッサまでもが現実世界にやってきて・・・・といったストーリー。
これはディズニーの作品であるが、ディズニー映画がこれまで築き上げてきたいかにもなメルヘン世界を自らおちょくってしまったような自虐的設定がまず面白いし、ディズニーのファンタジーアニメの登場人物が突然歌いだしたりするおかしさや、出会ってすぐ結婚を決めたりする思考や動物と話せたりするキャラクターの特異な設定とか現実的に考えると「ちょっとオカシイ人」といった奇妙さをうまく皮肉ってコメディに仕立て上げてるし、ジゼルがニューヨークの部屋で動物を使って掃除をするシーンなどは通常アニメではリスや小鳥、鹿などかわいくメルヘンな動物たちが登場するところが・・・そこはニューヨーク!そんなメルヘンな動物がいるはずもなく、出てくるのがハエやゴキブリ、ドブネズミにハトとか結構絵的に不気味な感じ(またそれぞれの動物の表現がリアルだし!)だったりで昔見たロメロのオムニバス・ホラー「クリープショー」のゴキブリがウジャウジャ出てくる第5話を思い出してしまったり意外に毒のある演出がディズニー映画からしたら新鮮で面白い☆
しかしながら夢とかメルヘンとか心に潤いを忘れてしまっている現代人にそういうメルヘンなジゼルの存在が徐々に影響を与えていったり、まだまだ夢のある心を持ったモーガンとジゼルの触れ合いのシーンは自然に見えたりディズニー的な美学もちゃんと描かれていたし、それぞれの人物関係が本来の元サヤにはならないものの、結果的に悪は滅びてみんなハッピーという結末はディズニーの王道を外していなくて、一見自虐的な映画のようで実はれっきとしたディズニー映画というヒネリを効かした作りはなかなか良かったと思う。
まああのラストも(ネタばれアリ)リアルに考えた場合、国籍のない身元不明な謎の女が弁護士と結婚して服の店開いてるのは凄く怪しいし、キャリアウーマンが一人どこかへ行方不明になってしまって(王子とおとぎの国に行ってプリンセスになったのだが)その元交際相手の弁護士は身元不明な女と暮らしているなんて、もし警察の立場ならどういう真相が浮かぶだろうか・・・?

by lucifuge
| 2008-04-01 22:28
| 映画/洋画