2008年 04月 22日
The Living Dead And The Dying Man |
画像の作品はKayoma-Sdyeane(カヨマ=スディーン)というバンドのCDジャケット用に描いた作品。
バンド側の説明によると〜バンドのコンセプトは「悪魔の音楽」。
音楽性はドラムレスのドローン系ノイズで、EARTH、SUNN O)))、GOATWORSHIPPER、BURZUMなどから影響を受けており、作品のテーマは「大量死」。天災、神罰、疫病、戦争など、様々なシチュエーションで大勢の人間が死んでいく様をイメージ。
作品のタイトルは"The Living Dead And The Dying Man"(生ける屍と死にゆく男)。
同時にタイトルは、過酷な現実社会から目を背け、アニメ、フィギュア、エロゲー、同人誌など、非生産的な快楽に逃避する秋葉原のオタクたち(=生ける屍)と、差別や貧困、犯罪などといった現代社会の問題に直面し、苦悩する青年(=死にゆく男)との対比を意図している。
私自身音源を送ってもらって聴いた感想としてはナパームデス的なドロドロ感のあるノイズサウンドと日本のアングラ演劇的な雰囲気を感じさせるヴォ-カルでダークながらちょっと不思議な世界を展開している印象。
依頼者は私がホームページを開設した頃にリンクしてくれた人で、そのつながりから私に作品を依頼してくれたわけであるが、依頼者側としての絵のコンセプトがあらかじめ決まっていて、アルノルト・ベックリンの有名な死神の絵(『ペスト』をモチーフに、私の画風を加えたデザインという条件に加え、同じくベックリンの死神をモチーフにしたAUTO-MODの名盤『レクイエム』ジャケット(画:丸尾末広)のオマージュも取り入れてみたい。(「れくぅいえむ」の部分を「カヨマ=スディーン」に置き換えて入れる)という要素も含めるというものだった。
私の作品傾向としては好き勝手に描いて進めていくため、あまり他人の作品の要素をそのまま使ったり(基本的に模写とか苦手だし)という事はしないのだが、今回はそういう依頼のため、多少制作行程を変えたりやりにくかったながら、何とかやってみてテンペラ画での第1段階の作品画像をとりあえず送ってみたものの、依頼者側から全体的な色の修正やペンタグラムの位置、ドラゴンの顔など様々な修正や新たな要望依頼が出てきたので、第2段階からは依頼者のイメージに近くなるよう、画像を画用紙にプリントアウトしたものに鉛筆で手描きという手法でやり直してみた。
その後3度の修正依頼を経てやっとOKが出たのだが、こういう完全オーダーでのジャケットアートの仕事は初めてだっただけに時間もかかって結構大変だった。
今後こういう依頼形式の仕事をしていく上では良い勉強になった。
また、これまでホームページ上で具体的にこういう依頼に関する詳しい料金設定などもしてなかったし、そのあたりの事もあらかじめマニュアル化して対応していきたいと思う。
私的には慣れないパターンの制作ながら出来上がった作品に対しては依頼者側も結構気に入ってくれたようだったし、大変だったが良かったと思う。
バンド側の説明によると〜バンドのコンセプトは「悪魔の音楽」。
音楽性はドラムレスのドローン系ノイズで、EARTH、SUNN O)))、GOATWORSHIPPER、BURZUMなどから影響を受けており、作品のテーマは「大量死」。天災、神罰、疫病、戦争など、様々なシチュエーションで大勢の人間が死んでいく様をイメージ。
作品のタイトルは"The Living Dead And The Dying Man"(生ける屍と死にゆく男)。
同時にタイトルは、過酷な現実社会から目を背け、アニメ、フィギュア、エロゲー、同人誌など、非生産的な快楽に逃避する秋葉原のオタクたち(=生ける屍)と、差別や貧困、犯罪などといった現代社会の問題に直面し、苦悩する青年(=死にゆく男)との対比を意図している。
私自身音源を送ってもらって聴いた感想としてはナパームデス的なドロドロ感のあるノイズサウンドと日本のアングラ演劇的な雰囲気を感じさせるヴォ-カルでダークながらちょっと不思議な世界を展開している印象。
依頼者は私がホームページを開設した頃にリンクしてくれた人で、そのつながりから私に作品を依頼してくれたわけであるが、依頼者側としての絵のコンセプトがあらかじめ決まっていて、アルノルト・ベックリンの有名な死神の絵(『ペスト』をモチーフに、私の画風を加えたデザインという条件に加え、同じくベックリンの死神をモチーフにしたAUTO-MODの名盤『レクイエム』ジャケット(画:丸尾末広)のオマージュも取り入れてみたい。(「れくぅいえむ」の部分を「カヨマ=スディーン」に置き換えて入れる)という要素も含めるというものだった。
私の作品傾向としては好き勝手に描いて進めていくため、あまり他人の作品の要素をそのまま使ったり(基本的に模写とか苦手だし)という事はしないのだが、今回はそういう依頼のため、多少制作行程を変えたりやりにくかったながら、何とかやってみてテンペラ画での第1段階の作品画像をとりあえず送ってみたものの、依頼者側から全体的な色の修正やペンタグラムの位置、ドラゴンの顔など様々な修正や新たな要望依頼が出てきたので、第2段階からは依頼者のイメージに近くなるよう、画像を画用紙にプリントアウトしたものに鉛筆で手描きという手法でやり直してみた。
その後3度の修正依頼を経てやっとOKが出たのだが、こういう完全オーダーでのジャケットアートの仕事は初めてだっただけに時間もかかって結構大変だった。
今後こういう依頼形式の仕事をしていく上では良い勉強になった。
また、これまでホームページ上で具体的にこういう依頼に関する詳しい料金設定などもしてなかったし、そのあたりの事もあらかじめマニュアル化して対応していきたいと思う。
私的には慣れないパターンの制作ながら出来上がった作品に対しては依頼者側も結構気に入ってくれたようだったし、大変だったが良かったと思う。
by lucifuge
| 2008-04-22 21:43
| 芸術・アート/作品