2008年 05月 03日
こわい話~最凶怪奇譚 |
ナックルズBOOKSの「こわい話~最凶怪奇譚」を読んだ。
この本は様々な怪奇な実話や噂話を集めたものであるが、私が最近気に入ってる雑誌「不思議ナックルズ」と同じ出版社の本であるため、見た感じ「口裂け女起源説」や「ひとりかくれんぼ」、「殺人秘孔」など不思議ナックルズで見たのと全く同じ記事が載っているので多少は新鮮さに欠ける印象。
内容としては心霊写真グラビアをはじめ、つくば市にまつわる自殺話や2029年の人類滅亡説、映画「ノロイ」に関する怖い話や死人が出るスタジオなど芸能関係の都市伝説、テケテケや河童についての新たな考察やオーストラリアで見つかったという「ダルマ女」の死体の話、伊豆諸島青ヶ島にまつわる神隠し事件や「でいらほん」とよばれる祭りの謎や浅間人肉館とよばれる建物など地域にまつわる怪奇話、「リング」のモデルとなり明治時代に「千里眼」として世間の注目を集めた御船千鶴子の人生など興味深い話が沢山載っていた。
特に「河童」の話については河童の起源を様々に考察しており、これまで読んだものと違う、江戸期に作られた穢多や非人といった被差別部落の人々に関連した当時の社会性につながる話とか非人という身分のルーツが陰陽師に作られた呪人形が変化し人間と契りを交わして生まれたという神秘的なストーリーによってなされている事と、河童の起源にいわれる話の中にも同じく人形が変化して河童となったというものもあるという共通性などもあったりで、こういった「妖怪」というのは人間社会のタブーとされている隠された部分を形を変えてあらわした一つの姿であるのかもしれないと思わせる記事だった。
また「2029年人類滅亡説」については地球に対する小惑星衝突の危機について考察した記事なのだが、有名なケネディ大統領がその危険な事実を公表しようとしたために暗殺されたというこれまで言われてきたどの真相とも違う大胆な推論が面白い。
また興味をひいたのは北海道に実際に住んでいるという「ドラキュラ一家」とよばれる人々の話で、冷蔵庫の中に貯蔵した家族自身の血を飲んで暮らしているらしい・・・・何のためかはえわからないが、その家族の子供たちはその行為がおかしいと感じはじめて家を出、実家には戻らないようにしてるとか。
他には90年代に起こった「四日市少女失踪事件」にまつわる謎の脅迫文に書かれた犯人らしき名前「トミダノ股割レ」の謎も意味不明で不可解なキーワードだらけで一体何だったのかと思ってしまうが、海外の人身売買市場に絡むような独自の真相も推察されていたりで本当に不気味な事件。
「妖怪」についてもそうだが、こういう様々な怪奇な話というのは社会の顔のひとつであり、表向きには公表出来ない闇の真実をこういう異形の姿に変えて人々に伝えようとしているのかもしれないとも思う。
この本は様々な怪奇な実話や噂話を集めたものであるが、私が最近気に入ってる雑誌「不思議ナックルズ」と同じ出版社の本であるため、見た感じ「口裂け女起源説」や「ひとりかくれんぼ」、「殺人秘孔」など不思議ナックルズで見たのと全く同じ記事が載っているので多少は新鮮さに欠ける印象。
内容としては心霊写真グラビアをはじめ、つくば市にまつわる自殺話や2029年の人類滅亡説、映画「ノロイ」に関する怖い話や死人が出るスタジオなど芸能関係の都市伝説、テケテケや河童についての新たな考察やオーストラリアで見つかったという「ダルマ女」の死体の話、伊豆諸島青ヶ島にまつわる神隠し事件や「でいらほん」とよばれる祭りの謎や浅間人肉館とよばれる建物など地域にまつわる怪奇話、「リング」のモデルとなり明治時代に「千里眼」として世間の注目を集めた御船千鶴子の人生など興味深い話が沢山載っていた。
特に「河童」の話については河童の起源を様々に考察しており、これまで読んだものと違う、江戸期に作られた穢多や非人といった被差別部落の人々に関連した当時の社会性につながる話とか非人という身分のルーツが陰陽師に作られた呪人形が変化し人間と契りを交わして生まれたという神秘的なストーリーによってなされている事と、河童の起源にいわれる話の中にも同じく人形が変化して河童となったというものもあるという共通性などもあったりで、こういった「妖怪」というのは人間社会のタブーとされている隠された部分を形を変えてあらわした一つの姿であるのかもしれないと思わせる記事だった。
また「2029年人類滅亡説」については地球に対する小惑星衝突の危機について考察した記事なのだが、有名なケネディ大統領がその危険な事実を公表しようとしたために暗殺されたというこれまで言われてきたどの真相とも違う大胆な推論が面白い。
また興味をひいたのは北海道に実際に住んでいるという「ドラキュラ一家」とよばれる人々の話で、冷蔵庫の中に貯蔵した家族自身の血を飲んで暮らしているらしい・・・・何のためかはえわからないが、その家族の子供たちはその行為がおかしいと感じはじめて家を出、実家には戻らないようにしてるとか。
他には90年代に起こった「四日市少女失踪事件」にまつわる謎の脅迫文に書かれた犯人らしき名前「トミダノ股割レ」の謎も意味不明で不可解なキーワードだらけで一体何だったのかと思ってしまうが、海外の人身売買市場に絡むような独自の真相も推察されていたりで本当に不気味な事件。
「妖怪」についてもそうだが、こういう様々な怪奇な話というのは社会の顔のひとつであり、表向きには公表出来ない闇の真実をこういう異形の姿に変えて人々に伝えようとしているのかもしれないとも思う。
by lucifuge
| 2008-05-03 22:34
| 本/コンビニ本