2008年 05月 17日
不思議ナックルズ vol.11 |
バックナンバーが稀少になってる雑誌「不思議ナックルズ」のvol.11をブックオフで偶然見つけたので即入手。
何故か値段シールが貼ってなくていくらなのかと思ったがこれを逃すのは惜しいのでレジへ持っていった所、何と100円!
ネットオークションなどでは1000円以上でよく出ている本だけに凄く得した気分♪
まあ値段どうこうよりこの雑誌は内容が私の好みド真中なので収集しているのだが、10以前のバックナンバーはなかなか見つからず全く持ってないのでどんな記事があったのか凄く気になる・・・。
そして今回のvol.11であるが、早速中身を読んでみると京都大学で1951年に起こった猟奇事件、ペッパーランチ暴行事件やルーシー・ブラックマン事件の背後にある黒い噂、秋田児童連続殺人事件と土地の歴史にまつわる怪異談、都市伝説で有名な「杉沢村」に通ずる青森で起こった連続肉親殺人事件の真実、ZARD坂井泉水や松岡元農水相などの死にまつわる不可解な話、徳川埋蔵金発掘番組の知られざる舞台裏、日航ジャンボ機UFO遭遇事件など興味深いミステリーな話が沢山収録されていた。
中でも「若人あきら失踪事件」についての記事は北朝鮮拉致が絡んでいるという衝撃の話だったり、結局謎ばかりが残る「日本版オオカミ少年」の話や大神島という所で行なわれている謎の祭り「祖神祭」の秘密に踏み込んだ人間を「祟り」に見せかけて殺しているという恐ろしい話、危険な素材を扱っている研究所でのいい加減な廃物処理状況の恐ろしさなどの話が特に気になった。
また「映画秘宝」の編集部が「怪談新耳袋」の舞台をレポートしにいくという本「新耳袋殴り込み」についての紹介記事では以前その不気味な不可解さが強烈に印象に残った「山の牧場」の後日談が載っていてさらに謎を深めていたり、実際に6日の断食実験を行なうとどういう事が起こるかとか、ミミズやカラスなど様々なゲテモノをハンバーガーにしようとした計画の話なども面白かった。
断食の話などは身体の悪いものが全部出て健康になる上、感覚とか精神にも変化があるようでちょっと興味が湧いたし、釈迦などはこういう断食による感覚の変化から悟りを得たのかも?なんて想像もした。
歴史的なミステリー話の中では幕末に実在して東北を拠点に明治天皇の勢力と対立した「東武皇帝」という人物についての記事が興味をひいた。
それに絡めて明治天皇の前代である孝明天皇の不審な死や、南朝と北朝についての考察など皇室のタブーに踏み込んだ内容は結構衝撃的である。
怪談系の話では市松人形や五寸釘にまつわる不気味な話「繭の中」や背中に女の霊をひきずってる人を目撃した「ずるずる」が気持ち悪かったが、リアルに怖かったのが、「浅右衛門の刀の祟り」。
小池一夫・小島剛夕の劇画「首斬り朝」で知られる刀の試し斬り役として切れ味鑑定の為、いつしか罪人の処刑役のようになった「公儀御様御用」の刀として使われていたのが「浅右衛門」の刀であるが、その刀をある博物館が展覧会を企画し展示しようとした所、刀身の持ち主が不可解な死を遂げその鑑定書は開けられないように針金でグルグル巻きに・・・・その鑑定書を開けた学芸員も変死を遂げ展覧会は行なわれたものの刀は鑑定書とともに博物館倉庫の奥に封印されてしまったとか・・・・何かこういういわくつきのものが博物館の奥に眠っているというイメージは「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作「レイダース 失われた聖櫃」のラストで恐ろしい力を持った聖櫃が政府管理の大きな倉庫の中でどこにやったかわからんようないい加減な状況の中収蔵されるという、ちょっと皮肉っぽいシーンに重なったり、博物館というのは実際にそういう危険な「いわくつき」のものが表に出ないにせよ、色々と眠ってるのかもしれないと考えるとミステリアスな想像が広がるし、怖いながらも面白いと思った。
そしてこの雑誌の毎回の楽しみのひとつである七戸優さんの今回の表紙絵は月に舞う蛾とバイオリンを持った少年という、少しダークな雰囲気も表現しながらvol.12や13の作品のようなホラーっぽい雰囲気はあまりなく七戸さんらしい幻想的なイメージの作品だった。
何故か値段シールが貼ってなくていくらなのかと思ったがこれを逃すのは惜しいのでレジへ持っていった所、何と100円!
ネットオークションなどでは1000円以上でよく出ている本だけに凄く得した気分♪
まあ値段どうこうよりこの雑誌は内容が私の好みド真中なので収集しているのだが、10以前のバックナンバーはなかなか見つからず全く持ってないのでどんな記事があったのか凄く気になる・・・。
そして今回のvol.11であるが、早速中身を読んでみると京都大学で1951年に起こった猟奇事件、ペッパーランチ暴行事件やルーシー・ブラックマン事件の背後にある黒い噂、秋田児童連続殺人事件と土地の歴史にまつわる怪異談、都市伝説で有名な「杉沢村」に通ずる青森で起こった連続肉親殺人事件の真実、ZARD坂井泉水や松岡元農水相などの死にまつわる不可解な話、徳川埋蔵金発掘番組の知られざる舞台裏、日航ジャンボ機UFO遭遇事件など興味深いミステリーな話が沢山収録されていた。
中でも「若人あきら失踪事件」についての記事は北朝鮮拉致が絡んでいるという衝撃の話だったり、結局謎ばかりが残る「日本版オオカミ少年」の話や大神島という所で行なわれている謎の祭り「祖神祭」の秘密に踏み込んだ人間を「祟り」に見せかけて殺しているという恐ろしい話、危険な素材を扱っている研究所でのいい加減な廃物処理状況の恐ろしさなどの話が特に気になった。
また「映画秘宝」の編集部が「怪談新耳袋」の舞台をレポートしにいくという本「新耳袋殴り込み」についての紹介記事では以前その不気味な不可解さが強烈に印象に残った「山の牧場」の後日談が載っていてさらに謎を深めていたり、実際に6日の断食実験を行なうとどういう事が起こるかとか、ミミズやカラスなど様々なゲテモノをハンバーガーにしようとした計画の話なども面白かった。
断食の話などは身体の悪いものが全部出て健康になる上、感覚とか精神にも変化があるようでちょっと興味が湧いたし、釈迦などはこういう断食による感覚の変化から悟りを得たのかも?なんて想像もした。
歴史的なミステリー話の中では幕末に実在して東北を拠点に明治天皇の勢力と対立した「東武皇帝」という人物についての記事が興味をひいた。
それに絡めて明治天皇の前代である孝明天皇の不審な死や、南朝と北朝についての考察など皇室のタブーに踏み込んだ内容は結構衝撃的である。
怪談系の話では市松人形や五寸釘にまつわる不気味な話「繭の中」や背中に女の霊をひきずってる人を目撃した「ずるずる」が気持ち悪かったが、リアルに怖かったのが、「浅右衛門の刀の祟り」。
小池一夫・小島剛夕の劇画「首斬り朝」で知られる刀の試し斬り役として切れ味鑑定の為、いつしか罪人の処刑役のようになった「公儀御様御用」の刀として使われていたのが「浅右衛門」の刀であるが、その刀をある博物館が展覧会を企画し展示しようとした所、刀身の持ち主が不可解な死を遂げその鑑定書は開けられないように針金でグルグル巻きに・・・・その鑑定書を開けた学芸員も変死を遂げ展覧会は行なわれたものの刀は鑑定書とともに博物館倉庫の奥に封印されてしまったとか・・・・何かこういういわくつきのものが博物館の奥に眠っているというイメージは「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作「レイダース 失われた聖櫃」のラストで恐ろしい力を持った聖櫃が政府管理の大きな倉庫の中でどこにやったかわからんようないい加減な状況の中収蔵されるという、ちょっと皮肉っぽいシーンに重なったり、博物館というのは実際にそういう危険な「いわくつき」のものが表に出ないにせよ、色々と眠ってるのかもしれないと考えるとミステリアスな想像が広がるし、怖いながらも面白いと思った。
そしてこの雑誌の毎回の楽しみのひとつである七戸優さんの今回の表紙絵は月に舞う蛾とバイオリンを持った少年という、少しダークな雰囲気も表現しながらvol.12や13の作品のようなホラーっぽい雰囲気はあまりなく七戸さんらしい幻想的なイメージの作品だった。
by lucifuge
| 2008-05-17 21:32
| 本/雑誌・増刊