2008年 06月 01日
Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 |
ケビン・コスナー主演のサイコスリラー映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」を見た。
実業家として富と名声を得、よき夫でよき父親であるアール・ブルックスは殺人を楽しむという裏の顔を持つ恐ろしい男だった・・・。
2年間殺人衝動を抑えていたアールに衝動が再び起こり、完璧に殺人を行なったはずであったが、犯行現場を偶然写真に撮っていた覗き男スミスに面会を求められ、アールを脅すのかと思いきや、スミスは殺人の目撃体験はこれまでとない快感を感じたため、殺人をする所を見せて欲しいという条件を出してくる・・・一方アールの事件を追う女刑事アトウッドは夫との離婚訴訟を抱えながら困難な捜査に挑んでいたが、アールはスミスのおかげで彼女の存在に気付き・・・・といった感じのストーリー。
まず、これまで英雄的な役柄やイイ人的役柄が多かったケビン・コスナーが「殺人鬼」というのが面白い配役だし、普段は立派な人物が影で殺人を犯しているというようなパターンは昔からよくある感じだが、この作品ではコスナー演じるアールの持つ闇の部分の別人格マーシャルを演技派俳優のウィリアム・ハートが演じ、コスナーとシリアスながらユーモア感も感じさせる「殺人鬼の心の中」のやりとりをうまく表現していたのが新鮮☆
殺人をやめたいと願うアールと殺人行為に走らせようとそそのかし、時には彼の重要な相談相手となるマーシャルのキャラクターは危険ながらとても興味をひくし、優れた洞察力と心理分析力を持つマーシャルの能力がストーリーの展開に大きく関わってくるのも面白い。
アールの殺人鬼としての部分だけでなく、アールの妻との関係、娘との関係など
アールの普段の生活の面もしっかり描かれているのもよくある安物のサスペンスとは違ったリアリティがあるし、特に娘に関してはアール自身の危機にも関わる秘密を抱えていたりで、殺人鬼としてのシーンだけでなくそういう日常の面でもサスペンスを盛り上げているのがうまい。
また、デミ・ムーア演じる女刑事アトウッドは離婚調停中というプライベートを背景に捜査を進めるが、そういう彼女の状況をアールがどう利用していくのかも見ものだし、かって彼女が逮捕したサディストな殺人鬼が脱獄し、彼女を狙っているという状況もストーリーに厚みを加えている感じ。
それからアールに接近するスミスに関してはは殺人の衝撃を味わいたがる変態覗き野郎であるが、アールとの脅しを含んだ微妙な緊迫関係などもスリリングで、こういう風に様々な人物像が複雑に交錯して話が展開していくのは私的には凄く好みな作品♪
殺人鬼としてレクターや「ノーカントリー」のアントンに匹敵するほどの強烈さはなかったが、アールとマーシャルというキャラクターは2人で1つという特異な殺人鬼キャラとして印象的だし、「Mr.ブルックス」を象徴する「メガネ」というアイテムや、ラスト近くに登場するある衝撃シーン(ラストのオチではないが見ていた瞬間ちょっとビックリした)でのメガネの使い方などサイコスリラーとして結構完成度が高い作品だったと思う。
ただコスナーにメガネという組み合わせは昔見た「志村けんのだいじょうぶだぁ」であった仕事の面接コントで変な髪型にメガネの田代まさしが「ボディーガードのケビン・コスナーに憧れて同じ髪型にしました」とアホな事を言っていたのを思い出してちょっと笑ってしまったし、この映画のパンフを見るとコスナーがメガネ姿の殺人鬼だからってメガネ屋の広告が載っていたのはどうかと思ったが(笑)

実業家として富と名声を得、よき夫でよき父親であるアール・ブルックスは殺人を楽しむという裏の顔を持つ恐ろしい男だった・・・。
2年間殺人衝動を抑えていたアールに衝動が再び起こり、完璧に殺人を行なったはずであったが、犯行現場を偶然写真に撮っていた覗き男スミスに面会を求められ、アールを脅すのかと思いきや、スミスは殺人の目撃体験はこれまでとない快感を感じたため、殺人をする所を見せて欲しいという条件を出してくる・・・一方アールの事件を追う女刑事アトウッドは夫との離婚訴訟を抱えながら困難な捜査に挑んでいたが、アールはスミスのおかげで彼女の存在に気付き・・・・といった感じのストーリー。
まず、これまで英雄的な役柄やイイ人的役柄が多かったケビン・コスナーが「殺人鬼」というのが面白い配役だし、普段は立派な人物が影で殺人を犯しているというようなパターンは昔からよくある感じだが、この作品ではコスナー演じるアールの持つ闇の部分の別人格マーシャルを演技派俳優のウィリアム・ハートが演じ、コスナーとシリアスながらユーモア感も感じさせる「殺人鬼の心の中」のやりとりをうまく表現していたのが新鮮☆
殺人をやめたいと願うアールと殺人行為に走らせようとそそのかし、時には彼の重要な相談相手となるマーシャルのキャラクターは危険ながらとても興味をひくし、優れた洞察力と心理分析力を持つマーシャルの能力がストーリーの展開に大きく関わってくるのも面白い。
アールの殺人鬼としての部分だけでなく、アールの妻との関係、娘との関係など
アールの普段の生活の面もしっかり描かれているのもよくある安物のサスペンスとは違ったリアリティがあるし、特に娘に関してはアール自身の危機にも関わる秘密を抱えていたりで、殺人鬼としてのシーンだけでなくそういう日常の面でもサスペンスを盛り上げているのがうまい。
また、デミ・ムーア演じる女刑事アトウッドは離婚調停中というプライベートを背景に捜査を進めるが、そういう彼女の状況をアールがどう利用していくのかも見ものだし、かって彼女が逮捕したサディストな殺人鬼が脱獄し、彼女を狙っているという状況もストーリーに厚みを加えている感じ。
それからアールに接近するスミスに関してはは殺人の衝撃を味わいたがる変態覗き野郎であるが、アールとの脅しを含んだ微妙な緊迫関係などもスリリングで、こういう風に様々な人物像が複雑に交錯して話が展開していくのは私的には凄く好みな作品♪
殺人鬼としてレクターや「ノーカントリー」のアントンに匹敵するほどの強烈さはなかったが、アールとマーシャルというキャラクターは2人で1つという特異な殺人鬼キャラとして印象的だし、「Mr.ブルックス」を象徴する「メガネ」というアイテムや、ラスト近くに登場するある衝撃シーン(ラストのオチではないが見ていた瞬間ちょっとビックリした)でのメガネの使い方などサイコスリラーとして結構完成度が高い作品だったと思う。
ただコスナーにメガネという組み合わせは昔見た「志村けんのだいじょうぶだぁ」であった仕事の面接コントで変な髪型にメガネの田代まさしが「ボディーガードのケビン・コスナーに憧れて同じ髪型にしました」とアホな事を言っていたのを思い出してちょっと笑ってしまったし、この映画のパンフを見るとコスナーがメガネ姿の殺人鬼だからってメガネ屋の広告が載っていたのはどうかと思ったが(笑)

by lucifuge
| 2008-06-01 20:32
| ドラマ/洋画