ひぐらしのなく頃に(劇場版) |
昭和58年、人里離れた雛見沢村を舞台に、村に越してきた前原圭一と彼が仲良くなった分校の生徒である園崎魅音や竜宮レナ、古手梨花、北条沙都子たち。
鬼にまつわる伝説のあるこの村では毎年「綿流し」という儀式が行なわれているが、ここ4年の間その時期になると村で不可解な死人が出ているという事実やその背後にある「オヤシロさま」と呼ばれる存在、かってあったダム建設反対運動に関わるバラバラ殺人事件、村の内情について調べている写真家と看護婦、行方不明になった沙都子の兄、圭一に何かを隠していそうな魅音やレナたち・・・といった怪しい話を圭一が知っていく中で彼自身知らず知らずのうちに危険な状況に陥っていき・・・・といったストーリー。
アニメ放送版を見ていたのでそれと比べてどういう世界が展開されているのかと思っていたが、この映画は最初の「鬼隠し編」をベースとしたものに作られており、登場人物の性格など本質的な部分は原作に沿った感じながら年齢設定や服装、髪型などはアニメそのままのイメージにはせずに実写なりのイメージに作られているし、アニメではあったコミカルな部分はなるだけ省いてリアルにドラマを感じさせようとしていたり、過激なスプラッターシーンや村の不気味な雰囲気とか原作の雰囲気を壊さない程度に実写ならではの世界をそこそこうまく表現できていたと思う。
それにしても原作の名シーンであるレナが「嘘だ!」と言うシーンの表現は結構インパクトがあってビックリした。
しかしながらかなり複雑で長い話なのでやはり謎も多く残り、今回1本で完結というのは無理だったようだし、ラストクレジットの後に続編の告知がされていたが。
主演陣の年齢層が若くてちょっと演技的には下手な感じもしたが、レナ役の松山愛理や魅音役の飛鳥凛の急に態度が豹変する場面などはかなり恐い感じに撮られていてインパクトがあったし、昔「富江」を撮った及川中監督のホラーな手腕は健在でさすがという感じ。
