秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 総統は二度死ぬ |
「秘密結社 鷹の爪」というのは「蛙男商会」製作のフラッシュアニメ番組「THE FROGMAN SHOW」で「古墳ギャルコフィー」とともに放映された人気シリーズで最近では「TOHOシネマズ」の映画上映前のマナー向上を促すアニメでも知られているキャラクターでもあり、世界征服を企む総統とその配下たちが毎回バカな作戦を展開するという感じのストーリーである。
鷹の爪団のメンバーは世界征服を狙うも実は心優しい総統をはじめ、毒のあるツッコミやいらん事ばかりする部下の吉田君や全然役立たずなフィリップ、天才だが変なメカばかり作る熊のレオナルド博士、ちょっと気持ち悪い超能力少年の菩薩峠君などで、彼らと敵対する正義のヒーロー、デラックスファイターは実は意地汚く根性が悪い最低な奴だったり、鷹の爪団とは別に世界征服を企むフェンダーミラー将軍の存在など個性的でアホなキャラクターたちが活躍する。
劇場版では家賃を払う金がなくて夜逃げした鷹の爪団だが夜逃げし過ぎて宇宙まで行ってしまい、途方にくれていたところ登場するのが謎の巨大宇宙船で・・・という感じの単純な話。
蛙男商会のアニメは変なキャラクターやストーリー、ギャグセンスだけでなく、そのチープで雑な感じの絵や製作のFROGMAN自身がほとんど一人で声優を担当しているという通常のアニメでは考えられない作りが面白さの魅力のひとつであるのだが、今回は劇場版という事で画面の端に「バジェットゲートシステム」という今流れているシーンにどのくらいの予算がかかっているかというのがわかるデータを出していたりで、データが下がると突然背景のクオリティが下がったり、データが上がったと思ったら画面が広告だらけになったりとメインストーリーとは別に妙な遊びが組み込まれているのが蛙男商会らしいし、他にも「告白タイム」とか変な演出がされていたりである意味凝っている。
肝心のメインストーリーでは総統の過去や息子との関係が出てきたりで「スターウォーズ」的な展開があったり、意外に大活躍な大家さんとかフィリップが大変な事になったり、相変わらず根性悪いデラックスファイターの描写など笑わせてくれるのに加え、テレビ版で死んだはずのフェンダーミラー将軍の再登場もあったりでさすが劇場版のスケールの大きさ☆
出来としてはそれなりに面白く出来てる感じだが、やはりちょっとあの絵にあの話ではわざわざ劇場に行くほどでもない気もするし、テレビやDVDで十分な感じもする。
今この劇場版の2が公開中だがどんな事になってるのか・・・そういや何故か島根県の事をやたらしつこく言っていたが一体・・・?
同時上映された「古墳ギャル・コフィー~桶狭間の戦い」も放送していたので見てみたが、こっちの話は古墳学校に勤める桶狭間先生がいかにして落武者になってしまったのかという話をタイムスリップしたコフィーちゃん、ダニエル、桶狭間先生たちが織田信長や今川義元と関わるといった感じで展開し、また無茶苦茶な歴史ネタになっていた。
それにしてもダニエルはいつもと同じ悲惨な扱いだし・・・・(笑)
