2008年 06月 14日
相棒 劇場版 |
テレビ朝日系列で7年も続く刑事ドラマを映画化した「相棒 劇場版」を見た。
警視庁の窓際部署として存在する「特命係」の二人の刑事、杉下右京と亀山薫が数々の難事件に挑むシリーズであるが、劇場版の今回は有名ニュースキャスターの絞殺事件を発端に起こる連続殺人、ある女性議員に仕掛けられた爆弾テロ、捜査から導き出されたあるソーシャルネットワーキングサイト内での「殺人予告」の存在、そしてそれが「東京シティビッグマラソン」につながっていき・・・・といったストーリー。
連続殺人や爆弾テロ、外務省が隠蔽するある機密、ネット犯罪など様々な要素が盛り込まれているが、それが実にバランスよく構成されていて、一時邦画に多かった何でも盛り込めば面白いだろうといった安易な事をやって見事に失敗している「ゴジラvsビオランテ」みたいな作品とは一線を画しているし、何より主人公二人のキャラクターが面白い☆
まず、水谷豊演じる杉下右京は冷静で優れた推理力を持つ知能派でイメージ的に「スタートレック」のMr.スポックっぽい感じもするし、それに対し亀山薫は行動派の熱血漢でこういう相反する二人のキャラクターが協力して事件を解決に導いていくのが痛快。
また、基本的に特命係は捜査に参加するのを禁じられながらも協力をしてくれる捜査一課の刑事たちや、鑑識課の捜査員、右京とは複雑な関係の警察の幹部、右京の理解者である元法相など長いドラマゆえのキャラクターの層の厚さや関係性の複雑さなども魅力のひとつで、私はドラマ版は全く見た事ないが、そういう背景がわかるように親切なつくりにもなってるし劇場版として独立して見ても十分楽しめると思う。
それから事件の展開にしても「チェス」を絡めていたり暗号や謎解きといった右京のキャラクターを活かせる要素が存分に用意されているし、マラソンという混乱状況での捜査シーンもサスペンス度十分でワクワクした☆
そして事件の核となるある「事件」については日本でも昔実際にあった事だし、事件に対する国家やマスコミの無責任さ、大衆心理の恐さなどといった社会派な部分も問題提起的に、メッセージ的にしっかり描いていたのも単なる娯楽作品に終わっていない深さを持っていて良かったと思う。
この出来なら刑事ドラマとして「踊る大捜査線」に全く負けてないし、再び劇場版としても続編が作られる可能性は高いかも?
警視庁の窓際部署として存在する「特命係」の二人の刑事、杉下右京と亀山薫が数々の難事件に挑むシリーズであるが、劇場版の今回は有名ニュースキャスターの絞殺事件を発端に起こる連続殺人、ある女性議員に仕掛けられた爆弾テロ、捜査から導き出されたあるソーシャルネットワーキングサイト内での「殺人予告」の存在、そしてそれが「東京シティビッグマラソン」につながっていき・・・・といったストーリー。
連続殺人や爆弾テロ、外務省が隠蔽するある機密、ネット犯罪など様々な要素が盛り込まれているが、それが実にバランスよく構成されていて、一時邦画に多かった何でも盛り込めば面白いだろうといった安易な事をやって見事に失敗している「ゴジラvsビオランテ」みたいな作品とは一線を画しているし、何より主人公二人のキャラクターが面白い☆
まず、水谷豊演じる杉下右京は冷静で優れた推理力を持つ知能派でイメージ的に「スタートレック」のMr.スポックっぽい感じもするし、それに対し亀山薫は行動派の熱血漢でこういう相反する二人のキャラクターが協力して事件を解決に導いていくのが痛快。
また、基本的に特命係は捜査に参加するのを禁じられながらも協力をしてくれる捜査一課の刑事たちや、鑑識課の捜査員、右京とは複雑な関係の警察の幹部、右京の理解者である元法相など長いドラマゆえのキャラクターの層の厚さや関係性の複雑さなども魅力のひとつで、私はドラマ版は全く見た事ないが、そういう背景がわかるように親切なつくりにもなってるし劇場版として独立して見ても十分楽しめると思う。
それから事件の展開にしても「チェス」を絡めていたり暗号や謎解きといった右京のキャラクターを活かせる要素が存分に用意されているし、マラソンという混乱状況での捜査シーンもサスペンス度十分でワクワクした☆
そして事件の核となるある「事件」については日本でも昔実際にあった事だし、事件に対する国家やマスコミの無責任さ、大衆心理の恐さなどといった社会派な部分も問題提起的に、メッセージ的にしっかり描いていたのも単なる娯楽作品に終わっていない深さを持っていて良かったと思う。
この出来なら刑事ドラマとして「踊る大捜査線」に全く負けてないし、再び劇場版としても続編が作られる可能性は高いかも?
by lucifuge
| 2008-06-14 21:31
| 映画/邦画