2008年 07月 01日
バグズ・ワールド |
映画「バグズ・ワールド」を見た。
この作品は西アフリカ・ブルキナファソを舞台に「オオキノコシロアリ」によって築かれた巨大なアリ塚に、灼熱の土地から食物を求めて移動してきた凶暴な肉食アリ「サスライアリ」たちが襲撃してくるという出来事をメインにアリたちの社会やその周辺の様々な生物の姿をドキュメンタリーで撮ったものである。
オオキノコシロアリは材木を食料にしているが、その材木に菌を植え付け、キノコを繁殖させさらに食料にするという人間で言えば農耕民族的な生活をしていたり、唯一繁殖可能な形態である羽アリ(生殖蟻)がやがて王と女王として繁殖を開始し、何も無かった草原に巨大なコロニーが徐々に作られていく映像や、そのコロニー内部の複雑な迷路のような映像、動けなくなるほど巨大化した卵管を持つ女王の異様な姿などは映画「エイリアン2」での宇宙入植者を襲いバイオメカニカル化されたエイリアンの巣や卵を産み続けるエイリアン・クィーンのイメージそのままを感じさせるような全くの異世界で驚きである。
また、シロアリのコロニーの近くにある主がいなくなったアリ塚に棲みついた針アリたちがそこを拠点にシロアリたちに攻撃を仕掛けてきたり、雨や倒木によるシロアリコロニーの損壊によってもたらされる惨事などシロアリたちの日々の戦いの姿などはどこか人間の姿にも重なったりする。
またもう一方の主役であるサスライアリであるが、この種の兵隊アリはまるでクワガタを思わせるような巨大なアゴを持っていて見るからに恐ろしいし、群れに近づくものは虫だけでなく大きなニシキヘビまでも餌食にしてしまうという凶暴さ!
それからビックリしたのは移動のために多くのアリたちが自ら積み重なって橋になったり、仮のコロニー作成のために壁になったりと種の存続と食料のためとはいえ、自らを犠牲に非情な行動をする姿は自然の厳しさを感じさせる。
そしていよいよシロアリのいる草原にやってきたサスライアリは針アリのいたアリ塚を乗っ取り、そこを拠点にシロアリのコロニーに攻め入るシーンがクライマックスであるが、ここでも自らの身体を綱渡り状につなげて兵の道を作ったり、複雑なコロニー内での白アリの攻防などフィクションではない壮絶な生死のドラマが展開されていて、普段あまり気にもしないようなアリの世界だが、そこにはこんな驚きの世界が広がっていたと思うと、何気ない日常にいる虫たちにもそれぞれ意外なドラマがあるのかもしれないと思った。
他にも羽アリを食べるカマキリやサソリ、アリを食べるカメレオン、アリ塚に侵入したフンコロガシなど珍しい映像もいっぱいで、一体どうやって撮ったのかと思うような普段見られない世界を体験させてくれる面白い作品だった。
この作品は西アフリカ・ブルキナファソを舞台に「オオキノコシロアリ」によって築かれた巨大なアリ塚に、灼熱の土地から食物を求めて移動してきた凶暴な肉食アリ「サスライアリ」たちが襲撃してくるという出来事をメインにアリたちの社会やその周辺の様々な生物の姿をドキュメンタリーで撮ったものである。
オオキノコシロアリは材木を食料にしているが、その材木に菌を植え付け、キノコを繁殖させさらに食料にするという人間で言えば農耕民族的な生活をしていたり、唯一繁殖可能な形態である羽アリ(生殖蟻)がやがて王と女王として繁殖を開始し、何も無かった草原に巨大なコロニーが徐々に作られていく映像や、そのコロニー内部の複雑な迷路のような映像、動けなくなるほど巨大化した卵管を持つ女王の異様な姿などは映画「エイリアン2」での宇宙入植者を襲いバイオメカニカル化されたエイリアンの巣や卵を産み続けるエイリアン・クィーンのイメージそのままを感じさせるような全くの異世界で驚きである。
また、シロアリのコロニーの近くにある主がいなくなったアリ塚に棲みついた針アリたちがそこを拠点にシロアリたちに攻撃を仕掛けてきたり、雨や倒木によるシロアリコロニーの損壊によってもたらされる惨事などシロアリたちの日々の戦いの姿などはどこか人間の姿にも重なったりする。
またもう一方の主役であるサスライアリであるが、この種の兵隊アリはまるでクワガタを思わせるような巨大なアゴを持っていて見るからに恐ろしいし、群れに近づくものは虫だけでなく大きなニシキヘビまでも餌食にしてしまうという凶暴さ!
それからビックリしたのは移動のために多くのアリたちが自ら積み重なって橋になったり、仮のコロニー作成のために壁になったりと種の存続と食料のためとはいえ、自らを犠牲に非情な行動をする姿は自然の厳しさを感じさせる。
そしていよいよシロアリのいる草原にやってきたサスライアリは針アリのいたアリ塚を乗っ取り、そこを拠点にシロアリのコロニーに攻め入るシーンがクライマックスであるが、ここでも自らの身体を綱渡り状につなげて兵の道を作ったり、複雑なコロニー内での白アリの攻防などフィクションではない壮絶な生死のドラマが展開されていて、普段あまり気にもしないようなアリの世界だが、そこにはこんな驚きの世界が広がっていたと思うと、何気ない日常にいる虫たちにもそれぞれ意外なドラマがあるのかもしれないと思った。
他にも羽アリを食べるカマキリやサソリ、アリを食べるカメレオン、アリ塚に侵入したフンコロガシなど珍しい映像もいっぱいで、一体どうやって撮ったのかと思うような普段見られない世界を体験させてくれる面白い作品だった。

by lucifuge
| 2008-07-01 22:36
| 映画/洋画