Grotesque Sleep

画像の作品は最近描き上げたペン画。
タイトルは「Grotesque Sleep（グロテスクな眠り）」で、春に古本祭で入手した画集「水の女」に載っていたギュスターヴ・ドレの「イレイン」やジョン・アトキンソン・グリムショーの「シャロットの女」などから発想をj膨らませて、船上に死んでるのか眠ってるかのような女性と彼女にまとわりつく奇怪なイメージというアイデアで進めていった作品。
この作品は基本的にペン画であるが、私は今までの自分のペン画とは違うような、銅版画のような雰囲気も欲しかったので、試しにパネルに水張りした紙がボトボトに状態の時に薄く溶いた墨汁を少しにじませたりぼかしたりして、紙自体に変化を加えたものを使っている。
普段のペン画と違って背景に微妙な変化があるため、白黒ハッキリないつものペン画と違った表現が出来たり、描いていて楽しかっが、まだまだ下地を活かしきれてるわけでもないので、この手法でもっと試しながらまた描いてみたいと思う。
ただ、スキャナーで取り込んだこの画像だとイマイチ下地の濃淡の微妙な良さとかかなり分かりにくいし、細密な表現も潰れて見えないので、作品としては今後また展示予定もあるし、出来たら実物を見てもらいたいとも思う。