2008年 07月 08日
戦慄!世界の心霊・恐怖画像 |
晋遊舎発行のムック本「戦慄!世界の心霊・恐怖画像」を読んでみた。
この本は系統的には以前読んだ「実録サイコ恐怖画像」や「恐いサイコの画像」、「ネットの超怖い話DVD~冬の怨霊編」などと同じく、世界の不気味な心霊写真や映像、奇怪な生物や殺人者に関する画像、ヴィジュアル的に恐いと恐れられている絵画や何らかのいわくつきの絵画など様々な画像を紹介しているものであるが、他の本と違う点はアート面において一応ちゃんとした情報や作者自身のコメントも載せており、こういうアンダーグラウンド系のアートが好きな人間にとっては楽しめる内容になっていると思う。
巻頭に収録されている立島夕子氏の作品は本当に不気味で、強烈なインパクトを受ける。
今までの本ではこの立島氏の作品を精神異常で死んだ女流画家が描いた作品などといったデマがネットで流れていたのをそのまま説明として載せていたのに対し、この本では作品画像に対してちゃんと本人からコメントを貰っていたり、取材もちゃんとされてるようだったし、自らの内面の鬱屈した感情などを表現している立島氏の作品は本当にドロドロしたものが伝わってくるようで異様な怖さがあるし、そんな異様な力を持った作品だからこそネットであんなデマが広がってしまったのかもしれない。
また、べクシンスキーの作品はかなり私好みな画風と世界観で凄く気に入ったながら、彼の生涯に関する説明を読んでみたら様々な不幸に見舞われた波乱の人生の上、最後は殺されるという悲惨さには驚いたし、一体何で殺されてしまったのかというのも不可解で気になる。
他にはオディロン・ルドンやジェームズ・アンソール、フランシス・ベーコンやゴットフリート・ヘルンバイン、マーク・ライデンなど近代から現代にかけてのアンダーグラウンド系を代表する画家たちやフリーダ・カーロのようなシュールリアリズム系画家、フランシス・デ・ゴヤのような大画家に至るまで幅広く紹介してたり、アルツハイマーにかかった画家ウテーメーレンや「非現実の王国で」で知られるヘンリー・ダーガ-などアウトサイダー系の画家、イギリスのホラーなビデオ作家クリス・カニンガムやホラーな写真家ジョシュア・ホッフィンなど映像系の作家も紹介されていたり、あらゆるアート分野のダーク系作家が色々載っている点も他の恐怖画像本と違って面白いと思う。
心霊写真や怪奇映像、怪奇生物などの項目もNHK[中学生日記」に映っていた謎の顔とかチェルノブイリの奇形生物、不気味な人形ギャラリーなどわりと面白い選択をしていたが、中には「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズからの画像流用なんかもあったりフェイクもそのまま混ざってそうな感じもある。
それから「ネットで検索してはいけない」という項目では怪しいキーワードやサイトについて載っていて、「ぷりんてぃん」という変な妖精のサイトとか、謎が多い「オオノコウヘイ」や「イルカの夢でさようなら」というサイトなどよくわからない不気味さが感じられるサイトの事が書かれていたが、中でも「eEky」というサイトがスナッフビデオ制作に関わってた犯罪集団のサイトで危険だという話が印象深く、一体どんな謎が隠されてたのか気になるし、また「不思議ナックルズ」なんかで取り上げてくれないかな~とも思う。
画像以外にもちょっとした「怖い話」がいくつか載っていたのだが、読んでみた所、これまでよく語られてる都市伝説や噂などの違うバリエーションになったような感じの話が多くてこの項目に関しては目新しさはなかった。
ただ、アートをメインにした構成や載ってる画像などは面白かったし、最近読んだ同じ系列の本では一番良かったと思う。
それにしても表紙のイラストが何故「楳図かずお」タッチのキャラクターなのかは謎であるが・・・・?
この本は系統的には以前読んだ「実録サイコ恐怖画像」や「恐いサイコの画像」、「ネットの超怖い話DVD~冬の怨霊編」などと同じく、世界の不気味な心霊写真や映像、奇怪な生物や殺人者に関する画像、ヴィジュアル的に恐いと恐れられている絵画や何らかのいわくつきの絵画など様々な画像を紹介しているものであるが、他の本と違う点はアート面において一応ちゃんとした情報や作者自身のコメントも載せており、こういうアンダーグラウンド系のアートが好きな人間にとっては楽しめる内容になっていると思う。
巻頭に収録されている立島夕子氏の作品は本当に不気味で、強烈なインパクトを受ける。
今までの本ではこの立島氏の作品を精神異常で死んだ女流画家が描いた作品などといったデマがネットで流れていたのをそのまま説明として載せていたのに対し、この本では作品画像に対してちゃんと本人からコメントを貰っていたり、取材もちゃんとされてるようだったし、自らの内面の鬱屈した感情などを表現している立島氏の作品は本当にドロドロしたものが伝わってくるようで異様な怖さがあるし、そんな異様な力を持った作品だからこそネットであんなデマが広がってしまったのかもしれない。
また、べクシンスキーの作品はかなり私好みな画風と世界観で凄く気に入ったながら、彼の生涯に関する説明を読んでみたら様々な不幸に見舞われた波乱の人生の上、最後は殺されるという悲惨さには驚いたし、一体何で殺されてしまったのかというのも不可解で気になる。
他にはオディロン・ルドンやジェームズ・アンソール、フランシス・ベーコンやゴットフリート・ヘルンバイン、マーク・ライデンなど近代から現代にかけてのアンダーグラウンド系を代表する画家たちやフリーダ・カーロのようなシュールリアリズム系画家、フランシス・デ・ゴヤのような大画家に至るまで幅広く紹介してたり、アルツハイマーにかかった画家ウテーメーレンや「非現実の王国で」で知られるヘンリー・ダーガ-などアウトサイダー系の画家、イギリスのホラーなビデオ作家クリス・カニンガムやホラーな写真家ジョシュア・ホッフィンなど映像系の作家も紹介されていたり、あらゆるアート分野のダーク系作家が色々載っている点も他の恐怖画像本と違って面白いと思う。
心霊写真や怪奇映像、怪奇生物などの項目もNHK[中学生日記」に映っていた謎の顔とかチェルノブイリの奇形生物、不気味な人形ギャラリーなどわりと面白い選択をしていたが、中には「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズからの画像流用なんかもあったりフェイクもそのまま混ざってそうな感じもある。
それから「ネットで検索してはいけない」という項目では怪しいキーワードやサイトについて載っていて、「ぷりんてぃん」という変な妖精のサイトとか、謎が多い「オオノコウヘイ」や「イルカの夢でさようなら」というサイトなどよくわからない不気味さが感じられるサイトの事が書かれていたが、中でも「eEky」というサイトがスナッフビデオ制作に関わってた犯罪集団のサイトで危険だという話が印象深く、一体どんな謎が隠されてたのか気になるし、また「不思議ナックルズ」なんかで取り上げてくれないかな~とも思う。
画像以外にもちょっとした「怖い話」がいくつか載っていたのだが、読んでみた所、これまでよく語られてる都市伝説や噂などの違うバリエーションになったような感じの話が多くてこの項目に関しては目新しさはなかった。
ただ、アートをメインにした構成や載ってる画像などは面白かったし、最近読んだ同じ系列の本では一番良かったと思う。
それにしても表紙のイラストが何故「楳図かずお」タッチのキャラクターなのかは謎であるが・・・・?

by lucifuge
| 2008-07-08 23:26
| 本/コンビニ本